ラブコメ今昔 / 有川浩
新任広報自衛官・矢部千尋(女)の取材対象としてロックオンされてしまった今村二等陸佐。あの手この手で妻とのナレソメを語るよう要求され進退窮まる今村は……(ラブコメ今昔)
表題作「ラブコメ今昔」他、オタクな自衛官と一般人の彼女の「軍事とオタクと彼」、テレビドラマ撮影のスケジュール調整に苦労する「広報官、走る!」、ブルーインパルスの一員を夫に持つ妻の苦難「青い衝撃」、上官の娘と秘密の交際を続ける「秘め事」、そしてラブコメ今昔で突っ走っていた千尋ちゃんの恋の行方を描いた「ダンディ・ライオン~またはラブコメ今昔イマドキ編」の全6編を収録した自衛隊ラブコメモノ第2弾。
いやはや、らぶこめっていいですね、とニヤニヤしながら気楽に読めてとても楽しかったです。しかし、今回はできあがっているカップルがいるせいか、登場人物の年齢層が高いせいか息切れするようなゴロゴロ感が若干不足していたような気がいたしまして、ものたりな……いこともありませんが、なんというかかなり期待していただけに残念だ!
個人的なお気に入りはオタクな彼のお話。彼女が関西の人だったので口調にかなり親近感を感じておりました。とはいっても、北の方の関西言葉なのでかなりお上品だなぁとも感じましたが(笑)。
ラブコメ今昔
有川浩/徒花スクモ
角川書店(2008.07)
ISBN:978-4-04-973850-7
【bk1/amazon】
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは!
有川浩、私も読んでます!(ただ図書館戦争だけはハマれなかったんですが・・・哀)
ベタ甘炸裂★でしたが、さりさんはもっと上を目指されるんですね(笑)
でも確かに、『クジラの彼』の短編よりは萌え度は低めだったかも・・・?
結構真面目に有事について考えさせられたりもしました。
某国に出かけていかなくちゃならない彼らの姿がリアルでした。
tomekitiさん、こんにちは。
有川さんのは普通の「れんあいしょうせつ」文芸というのが苦手な私でもすいすい読めるくらいなぜかはまれるので好きなんですよね……。恋愛分だけじゃなくてバトルやら自衛隊やらの要素があるのがとても大きいかと思いますが。
図書館戦争から入ったので図書館戦争シリーズはかなり好きですよ(笑)。
本巻のラブコメ分は「有川浩のラブコメ!」と念じながら読んでしまったので、何かがたりなかったです。いやでも十分糖度満点でごちそうさまでしたが。
こういうのを読むと、遠い世界の話だなぁと思っていることでもなぜか身近に感じてしまいます。
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有川浩『ラブコメ今昔』
有川浩『ラブコメ今昔』
角川書店 2008年6月30日発行
「奥様との馴れ初めを」
第一空挺団の大隊長を務める今村二等陸佐のもとへ、
コラム記事の取材を求める突っ走り系の広報担当…