シェンドールの妖精使い 初実習は危険な予感 / 和泉朱希

本の感想, 作者名 あ行和泉朱希

妖精使いをめざしてシェンドール聖術学院を3年での卒業を目標とするユナは、実技がうまくいかないため単位を取れないという恐怖と背中合わせの毎日を送っていた。チームを組んでの実習で絵の中にいるという闇の妖精を退治することになったユナだが、本番でもやはりうまく妖精を呼び出せなくて……


ビーンズ文庫新シリーズ。面白いか面白くないかと聞かれれば面白い部類にはいることは間違いないのだけど、なんだか「あれ」と「これ」と「それ」を足しました!だなぁと読みながら思ってしまったのでした。面白いけど。狐可愛いけど。
あと逆ハーレムなんですよね、たぶんこれ。幼なじみと女嫌いのガチンコ勝負でも十分だと思うんだけど、どなんでしょ?というか幼なじみで決まりでしょこれもう幼なじみだけでお腹いっぱいだよごちそうさま(※ここはとても好物でした)。

面白いけどサブタイトルをはじめとしていろんな既視感がっというところ以外は、がんばるヒロインとか陰に日向にヒロインを守る幼なじみだとか要所要所でこれはっ!という所があるし、チームメイトの不可解な行動や女嫌いはどこまでやるんだろう(純粋な興味)とか、ヒロインの目指すものの着地地点とか気になる要素はたくさんありますので、ちょっと続きも様子を見てみよう。

シェンドールの妖精使い 初実習は危険な予感
和泉朱希/桃季さえ
角川ビーンズ文庫(2008.11)
ISBN:978-4-04-452804-1
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