平安ぱいれーつ~因果関係~ / 如月天音
想像以上のところからあれこれやってきてびっくりした。
ウィングス文庫の平安何でもありファンタジー第一巻。何が何でもありかというと、異能の人々が異国人。この時代の日本ではなかなかお目にかかれない固有名詞を見られたりします。全く想像してなかったので軽くびっくりしました。なんでもありだ!藤原純友は日本史を捨てた私でも知ってる程度の超有名人で、切ない展開なんだろうかと思っていたんですが(今のところ)そんなこともなく。
結構堅実なお話なのかなぁと思いましたが、でも十代の安倍晴明とかいろいろでてくるし……堅実なのだろうか?文章は硬派だったと思います。山吹丸がつつかれながらもいろんな人に愛でられる所を楽しんだりするのが醍醐味なんだろうけど……山吹丸のかわいさというか良さが分からなかったのでちょっと残念。健気なところから主命のところとかが最大の素敵ポイントなんだろうけど、今回はあまり響かなかったです。同じような突っ走り具合の子どもキャラって結構好きなんだけどな。愛でられるのは……彼の血筋とかが関係するかも?ですね(全くそのような描写はなかったですが)
純友さまの大物ぶりとかは面白かったです。しかし、これ、史実でいくと結構辛い展開になると思うんですが……最後はみんなでどっか行きました、とかで落ち着かない限り山吹丸が納得しないと思う。
平安ぱいれーつ~因果関係~
如月天音/高橋明
新書館ウィングス文庫(2009.06)
ISBN:978-4-403-54139-1
【bk1/amazon】