ラブ&セレブ 幽霊城の花嫁 / あまね翠

本の感想, 作者名 あ行あまね翠

病床の母を元気づけるため、イギリスに住む異父兄アルヴィンの元を訪ねた美桜。コッツウォルズの古城を管理しているアルヴィンは、美桜の滞在を認めるものの母に会うつもりはないという。なんとしてもアルヴィンを日本に連れて行きたい美桜だが……

冷静に考えてみれば物語の経過時間一週間って!(恋はジェットコースター)

無事(?)シリーズ化を果たしたらしい「ラブ&セレブ」の第二巻。日本人の一般市民な女の子が外国のセレブな青年と恋に落ちる、というパターンなのでしょうか?とにかく、今回はイギリスの伯爵家の青年と女子高生のラブストーリーでした。コッツウォルズが舞台と聞いただけでテンションがとてもあがりましたが、それを差し引いても面白かったです。とても急展開ロマンス。

異父兄妹です。この二人が恋に落ちます。とても背徳的な感じです。後押しするのは古城をさまよう兄に恋した幽霊です。イギリスなのでとりあえず城と幽霊はセットらしいです。
メイン二人の恋模様も良かったのですが、個人的にはアルヴィンに恋するダイアナを押したい所です。美桜にとってはいわゆライバルポジションなのですが、意地悪といってもかわいらしい意地悪で、何のかんのと美桜を手助けする面倒見のいい彼女……素敵なツンデレだ!

いろいろ障害はあるものの、ハッピーエンドは間違いないっぽいのでとても安心して読んでました。ラストのオチも……まああれしかないわな、というところ。しかしよく考えてみると、今回のためにパスポート取ったのなら戸籍抄本とか謄本とかでわかるのでは?(注:抄本・謄本に何が載ってるかよく覚えてません)と思わず突っ込んでしまったりも……。

次のセレブな恋も楽しみです。

ラブ&セレブ 幽霊城の花嫁
あまね翠/梶山ミカ
小学館ルルル文庫(2009.07)
ISBN:978-4-09-452119-1
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