[文楽]天変斯止嵐后晴
文楽鑑賞教室に行って以来久方ぶりに文楽熱が再燃しているので夏休み文楽特別公演「天変斯止嵐后晴 てんぺすとあらしのちはれ」を観てきました。
テンペストは実際読んだこと/観たことないんですが、あらすじ(結末含む)だけ知っててその状態で観たんですが、想像以上にテンペストしててとてもびっくりしました。おお、普通に日本が舞台で和装しててもテンペスト!始まり方がかなり変則的(だと思います。あんまり数観てないので断言はできませんが)で、大迫力の三味線部隊+琴による嵐の場面からはじまりました。なんかすごかったです。三味線すごい。
とりあえず妖精(英里彦)にとても和みました。活躍しまくりです。空を飛び風をよび物語をかき回す素敵な妖精。魔法のステッキは薔薇のつぼみでしょうか?気になります。しかし、手下の妖精はよく見たらちょっと怖い。とりって……。
恋に落ちる二人、美登里と春太郎の出会った瞬間のフォーリンラブはキュンキュンしました。……おかしい、目の錯覚か二人の背後に花園が見えた……文楽すごい。
何でそこで文明の利器!何でそこで有名人!とか思わず笑ってしまう小ネタもはさみつつ、二時間弱とても楽しめました。ラストの場面の太夫さん+三味線大集合のクライマックスはめっちゃもりあがった!大迫力で圧倒されました。
文楽が初めての人でもすんなり入っていけるお話なんじゃないかなぁと思いました。初めてまともに文楽観たときは、長い物語の一部だけを上演する、というのがどうにも違和感だったんですが、これは最初から最後までで一本話がつながっておりますので。
いけたらいこうかなぁと考えていて、前日チケットの状況確認したらまだ余裕っぽかったので当日開演前にチケット買ったんですが……思わずふらふらと床の前を買ってしまいました(あいてたんだもん)。太夫さんの前大好き。太夫さんみなならんわ舞台もみなならんわで大忙しでした。
あ、あと、鑑賞教室で三味線の説明してた人がいらっしゃいました。鑑賞教室でとても気になった太夫さんもいらっしゃいました。やっぱり今回もその熱演がとても気になりました。
また機会があったら観に行こう……。