レジェンド・オブ・クリスタルノーツ 白銀の剣姫 / 天流桂子
3人(+1人?)の珍道中の序章の物語。
B’s-LOG文庫の新人さん(?)と思われる方の第一作は、妙な因果で寄り集まった剣士・修道士・錬金術師の三人組の旅立ちを描いた序章の物語でした。新人さんにはてながついているのは、どうも落ち着いた筆遣いその他が新人さんに思えなかったから……。
一言で言うと、ビズログっぽくない!お話でした。私のビズログのイメージがビズログに対して非常に失礼かもしれませんが、思ったよりも硬派でまじめなファンタジーでして……。面白いんだけどもえ(いろんな漢字を当てはめてみてください)が足りないわ!と思ってしまったのはここだけの秘密にしておこうと思います。
ハインリッヒの出生の謎、カールの真理、ロクサーヌの富と栄光、とそれぞれの求めるものはてんでばらばらですが、謎の宗教集団絡みでそれが全てひとつの場所に集約しそうな、そんなプロローグの物語でした。
面白い方の部類にはいるのですが、ムシ関係とかちょっと苦手とか(目をすべらして読んだ)、若様それは唐突すぎて少女小説じゃないわとか、ロクサーヌのボケが笑えない……とか(靴の真実は実はいい話だった)何点か乗り切れない部分があったりも。しかし、3人(+やむにやまれぬ事情でストークする羽目になりそうなかわいそうな人)の旅路も若干気になったりと……続きはたぶん出ると思いますので気にかけておこうと思います。
レジェンド・オブ・クリスタルノーツ 白銀の剣姫
天流桂子/碧風羽
B’s-LOG文庫(2009.07)
ISBN:978-4-7577-4980-1
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