光炎のウィザード 未来は百花繚乱 / 喜多みどり
納得のハッピーエンドでいろいろ圧巻でとても満足でした!
のーてんきな弟子とむっつり甘党師匠が世界の存亡をかけた魔術との謎に挑む光炎のウィザードシリーズ最終巻。
いろんな人の見せ場に思わず熱くなったり、リティーヤと彼女の対比に切なくなったり、キツネとリティーヤの想いに涙したり、ちょっとそれ段階飛ばしすぎやろ!といろいろつっこみつつもニヤニヤしたりと忙しい最終話でした。最後までわりと遠回し(だけど、直球じゃない故に破壊力もすさまじい)な師弟愛と師弟愛以上のアレコレにとてもキュンキュンしました。ああ、お腹いっぱい。そしてどの人もそれなりに収まるべき所に収まった、よい最終話。約一名全く報われていない人がいますが、なんといいますか、ここらへんは少女小説の展開的にはそれしかあり得ない着地点なのでやっぱりねー、と [1]でも、やけくそ目の彼も好きです面白い。
≪学園≫やその他の勢力の関係も徐々に改善されていきつつも、みんなきっとこれからもあの調子でわいわいやっていくんだろうなぁとちょっと寂しくなりながら最後のページを閉じました。最後の最後までみんないつものノリで、楽しかった!その後の二人やその他の人のアレコレが、がんばれば読めるという [2]お手紙書いたら小話をいただけるらしい後書きを読んで悶々としています [3]ファンレターとか苦手。……しかし、これは、書くしか!
光炎のウィザード 未来は百花繚乱
喜多みどり/宮城とおこ
角川ビーンズ文庫(2009.12)
ISBN:978-4-04-449519-0
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