少年巫女姫と龍の守人 / 華藤えれな
な、なんでおとこのこなんだ……!
ハシモさんに呼ばれて飛び出て読んでみた本作。主人公が女の子じゃないことが本当に悔やまれます。女の子だったら直球ドスレートでそのままホームランなのに……!
姉が目覚めるまでの身代わりだとは理解しつつも、初めて手に入れた「居場所」で役目を必死に果たそうとする主人公。そして主人公を見守り導く「耐えるのが仕事です」というような守り役と何というか涎が止まらない設定なのですが。「少年」巫女姫なので最初から男の子とは分かっているのですが!双子の妹だったらどれだけキュンキュンできたことでしょうか……!話の展開的に、女の子で困ることってあんまりなさそうな気がするんですよねー、(巫女の資格として、女ならだれでもいいっちゅうもんでもなさそうなので。双子=忌むべき存在→妹が密かに育てられるとかでもいけそうな気が)。BLっぽい描写というか、どんぴしゃな所はないのでBLが駄目な人でも読めるかもしれませんが、若干あやしい所があったのも事実。……女の子ならとても萌えた。
「忍」の一文字の守り役もかなりツボでした。ストイックな護衛のひとって好きです。しかし、おねえちゃんが倒れるまでは高飛車巫女に邪険にされ、その後は一歩間違えればBLとなんとも不遇な守り役……。
少年巫女姫と龍の守人
華藤えれな/桜キリ
一迅社アイリス文庫(2009.10)
ISBN:978-4-7580-4107-2
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