横柄巫女と宰相陛下 肖像画のない王女 / 鮎川はぎの
シリアスな犬が切ないなぁ。
カノンの結婚問題とそれに関係する陰謀計画、そしてノトを狙う謎の一団についてのお話でした。
犬(=初代シリウス国王)の過去とカノンの結婚問題に関係して、二人の女の子が初登場。どちらも好きなタイプなのでむふふ、と楽しめました。あれはあれ、これはこれと割り切ったカノンが下した決断は、双方にとって確かに理想的で諸処の事情を勘案するとベスチョイスすぎるのですが、少女小説的にはそれでいいのか!という展開まっしぐらなのでどうなるのかなぁと思ったりと先が見えませんね。カノンとノトの恋路もどん詰まりなので、どう挽回していくのかなぁと気になって仕方がありません。結ばれない二人だから!というのでとてもキュンキュンするというおいしさもありますが、やっぱり最後はハッピーエンドが好きだからなぁ。
そして、シリアスな犬を見て、シリウスと「灰の瞳」の一族関係でいっぽんがっつりお話が読んでみたいなぁと思ってしまいました。あの人があの姿で現れたことにどんな意味があるのか徐々に明かされていくとは思いますが、楽しみです。
あと、びっくりしたのはミルンさんです。チェンジボックスに入ったら(誰も分からないネタ) [1]ヅカネタですいません。「エキサイター」というショーで冴えない男性が……というネタがありますリリィ様もベタ惚れのハイスペックで出てくるとか!カノンも頼りになる味方が徐々に増えて来ておりますので、いろいろうまいこと行くようになるとは思いますが!続きも楽しみ。
あと、6ヶ月連続刊行記念でリリィ様日記の全サがあることに今気付いたのでこれも楽しみだったりします。
横柄巫女と宰相陛下 肖像画のない王女
鮎川はぎの/綾織路世
小学館ルルル文庫(2010.04)
ISBN:978-4-09-452155-9
【bk1/amazon】
References
↑1 | ヅカネタですいません。「エキサイター」というショーで冴えない男性が……というネタがあります |