ハウスメイトの心得 / ノーラ・ロバーツ
トラブルメーカーの従兄からフロリダの理想の一軒家を又借りしたジャッキー。作家になるべく投稿作の執筆に没頭するジャッキーだが、家主・ネイサンが急に帰宅する。ジャッキーを追い出そうとするネイサンだが、ジャッキーの料理につられて期間限定での滞在を許してしまう。
ヒロインの押せ押せっぷりがすごかったです。
うちのサイトで需要が(略)。
またもやあのふたりのお薦め、よくもすすめてくれたな!と思いながら読んでましたが、完敗です。おもしろかった……。堅物の建築士・ネイサンと柔軟にいろんな事に興味を持ってそのときそのときを楽しむジャッキーの、ジャッキー押せ押せラブストーリー。海外ロマンスをそれほど読んだことがないんですが、ここまで積極的なヒロイン(文字通り押し倒した)読んだのはじめてで、そのパワーに圧倒されました。
一言でいうと「胃袋からはじまる愛」(って、なんかの本のあおり文句だったんだけど、なんだったかな?)で、なし崩し的にジャッキーを受け入れてるネイサンのとほほっぷりが面白く、終始攻め続けるジャッキーにただただ感心していました。「何かを探し続けたために、器用貧乏」なジャッキーの腰のすわらなさっぷりがちょっと苦手かな、と思ったんですが、ネイサンに出会うためと思えばこれはこれでありかな、と。ラスト近くのジャッキーの両親がこれまたいい味を出していて面白かったです。
反発して、近付いて、想いが通じて、すれ違って、ハッピーエンドでという安定した展開も安心仕様でいいですね。さすがは「我らがノーラ」と言われる大御所、安心して読めます。