橘屋本店閻魔帳 星月夜に婚礼を! / 高山ちあき

本の感想, 作者名 た行高山ちあき

ようやく弘人と気持ちを通じ合えた美咲だが、彼女の元に天狗からの求婚が届く。天狗の求婚を断ると、末代までたたられるといい、新たにでてきた問題に頭を悩ます美咲。そしてその求婚の予告より前に、美咲の元に当の天狗が現れ、美咲を天狗の里に連れ去ってしまう。

弘人-却-雁木小僧のトリオが面白い気がします。

妖怪と人とのハーフの美咲が「妖怪コンビニ」の跡を継ぐべく奮闘するお話4冊目。相思相愛になったのはいいけれど、そうは簡単に話は終わりませんで、という展開でした。

今回の敵役というからライバルは、唯我独尊オレ様ながらも、どこか憎めない天狗の頭領(若い)。背後関係はどうなってるんだろうとちょっとびくびくしながら読んでいましたが……今回はちょっといつもと毛色が違って、またそのオチが個人的には好きな展開だったので、ネタがあかされたときはむふっと変な笑いをかみ殺してしましまいました。

そしてやっぱり静花さま、いいなぁー、と。ツンだけどよく分かりやすいデレ…よいデレだ。よき友人として是非とも毎回登場いただきたいです。