双界幻幽伝 二人は一触即発! / 木村千世
蒼刻のいない間に太子・天祥からの依頼により天祥の「幽鬼」がらみの護衛をすることになった朧月は、天祥に無理やりつれられる形で睡蓮古城と呼ばれる、近年観光地として名をはせる街に向かう。途中で追いついてきた蒼刻と、天祥の護衛のためにやってきた呂将軍、そして怪しげな「情報屋」と名乗る青年ととある事件を調査することになる朧月だが、前回のひと悶着から蒼刻との関係は少々ギクシャクしており……
蒼刻、ちょっとゆっくり話を聞こうか!という気分でした。
引きこもりのお嬢さんとちょっとオレ様な武官さんのにやにや少女小説第三弾。これでお付き合いしていないっておかしいだろう二人とも、という展開の連続にじたばたごろごろちょーっと待った!と大変忙しい展開でした。
今回の初登場人物は、蒼刻から唯一「かっこいい」と称される護花七将軍の一人・呂将軍と天祥と仲のいい不思議な情報屋さん。呂将軍は、呂布からきているんだな、そうだなと勝手に納得しつつ、かっこいいながらも不思議さんだったので面白かったです。小動物もえ。
話の本筋自体はあんまり進んでおらず、蒼刻さんの今後がほのめかされたり、大きな戦があるかもということがほのめかされたり、身分を越えた友情っていいよねというあたりを描いてみたりと、わりと一休み的なところがありましたが、蒼刻と朧月は一休みところか絶好調ですね!もう少女小説的においしすぎて、これ、外で読めない!続きも楽しみすぎて待ちきれないです。