2020年のお気に入り 適当に10選くらい

本の感想, つれづれまとめ

2020年に読んで面白かった本を10シリーズほど上げてみます。
今回は久しぶり(2017年以来?)10シリーズリストアップできました。引きこもってたからね……。

※順番は2020年に該当シリーズを一番最初に読んだ順(だいたい)。
※書影や感想は、2020年に読了して感想を上げているものです。


■どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。/ 六つ花えいこ
(面白すぎて)呼吸困難になりながら読んでいたジレジレラブコメ全2巻。初恋をこじらせている魔女のロゼと、外見も中身もイケメンのハリージュの身悶えするやり取りが楽しかったです。なにか派手な事件が起きるわけではないものの、じっくり進んでいく二人の関係が良いものでした。

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どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。1
どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。2

■「法律は嘘とお金の味方です。 京都御所南、吾妻法律事務所の法廷日誌」シリーズ / 永瀬さらさ
後味の悪い話もそこそこあるはずなのに、吾妻弁護士がそれなりにやり込めているので、(後味の悪い顛末でも)最後はちょっとスカッとするという、どっちに気持ちを持っていけばいいんだ(どちらにせよ面白いんだけど)、というシリーズ。最新刊では物語の根幹部分に関してあっと驚く展開を見せそうな部分もあって(ミスリードの可能性もあり)、続きが楽しみです。

 
法律は嘘とお金の味方です。 2 京都御所南、吾妻法律事務所の法廷日誌
法律は嘘とお金の味方です。 3 京都御所南、吾妻法律事務所の法廷日誌

■マリエル・クララックの聖冠 / 桃春花
2019年にドボンとはまったシリーズの最新巻は主人公夫妻の決死の逃避行というお話で、ダンナさんがかっこよくて読み応えがありました。次が出るのであればまた面白そうな新キャラクターの登場にも期待できるので引き続き楽しみにしています。


マリエル・クララックの聖冠

■女王の化粧師2 / 千花鶏
ヒーローが!けしからん!成人指定!!!!!(詳しくは下記感想をご確認ください)

とても面白いのでこのあとの物語も書籍化してくれないかなぁとほのかな期待を寄せています。


女王の化粧師2

■傷心公爵令嬢レイラの逃避行 / 染井由乃
個人的にヤンデレはそれほど得意ではないので積極的に摂取はしておりませんが、苦手な私でも楽しめたダブルヤンデレなお話でした。ヤンデレといっても一応最後はハッピーエンドだったので、丸く収まれば全て良し、です。

 
傷心公爵令嬢レイラの逃避行(上)
傷心公爵令嬢レイラの逃避行(下)

■ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん / 恵ノ島すず
高校生コンビが乙女ゲームを神視点で実況するという設定が面白かった全2巻でした。メインのリーゼロッテカップル以外にも、サブの2カップルの初々しさというかラブコメぶりも良かったです。

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん
ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん Disc 2

■「薬屋のひとりごと」シリーズ / 日向夏
長らく(電子の海に)積んでいたんですが、1冊読んだらとても面白くて1週間ちょっとで既刊全部(現時点で9巻)読んでしまいました。一気読みできてある意味幸せだったかもしれません。各巻連作短編と思わせておいて最後一つにつながっていく部分も爽快感があって良いです。

        
薬屋のひとりごと
薬屋のひとりごと2~9

■「茉莉花官吏伝」シリーズ / 石田リンネ
1冊目読んで以降、長らく(略)だったのですが、読み始めるとやっぱり面白いな~と再確認したシリーズです。甘さと世知辛さ(世知辛いほうが若干優位)のバランスが好みで、そして各巻終盤の茉莉花の見せ場というか、有能さを見せつけてくれる展開の爽快さがとてもいいのです。
スピンオフのうっかり皇后になってしまった莉杏の物語もこれとは違った楽しさがあり、二度おいしい物語でお得に感じています。

  
茉莉花官吏伝 二 百年、玉霞を俟つ
茉莉花官吏伝 三 月下賢人、堂に垂せず & 四 良禽、茘枝を択んで棲む

■ミルナート王国瑞奇譚(上) 女王陛下は狼さんに食べられたい!/ 和泉統子
久しぶりのウィングス文庫からのシリーズ。年の差もふもふドタバタラブコメの勢いに忘れがちにはなりますが、主要人物のバックグラウンドが重めという和泉さんの物語の方向性はしっかりキープした物語で面白かったです。
これ書いてる時点ですでに下巻も読了済みで、最後はなるほどーと納得のエンディングでした。


ミルナート王国瑞奇譚(上) 女王陛下は狼さんに食べられたい!

■「廃墟の片隅で春の詩を歌え」シリーズ / 仲村つばき
シリアス宮廷陰謀少女小説、全3巻。そうそう、コバルト文庫のこういうお話好きなんですよねーと確認した1巻目でした(残念ながら、コバルト文庫は紙の本の刊行をやめてしまったので電子版ですが……このシリーズは人気が出たようで、オレンジ文庫から紙の本が刊行予定です)。
タイトルが暗くて明るいので、ある程度は覚悟していましたが、読み始めてみると甘さがない、容赦ない、でも希望はあるというタイトルの感触そのままの物語かな、と感じました(1巻時点で)。これ書いてる時点では3巻の序盤まで読んでおりますが、更に辛い展開になってきておりもうどこへ着地しても私は泣いてしまいそうだ……と覚悟を持って最後まで読んでいきたいと思います。


廃墟の片隅で春の詩を歌え 愚かなるドードー

【番外】
小説ではないので選外ですが、コミックの「スキップ・ビート」は45巻にして、連載18年目にして!という展開だったので、間違いなく私のベストコミックに選出されています。よかった、本当によかった。