OSK日本歌劇団 / 「ADDIO」「Dance of JOY」
前々から一度はOSK観たいな!と思っていたんですが、程良い機会(歴史ロマンとか、チケットとれたとか)がありまして行って参りました。
なんだかあとで読み返してみたらネタバレっぽいこと書いていますので、続きを読む場合はご注意ください。そして、いつも以上に意味不明というかなんというか、もう自分のメモ以下のレベル。
■ ADDIO
12世紀後半、イタリアはミラノを舞台とした神聖ローマ帝国との戦争によって翻弄される、二人の男性と一人の女性の悲恋を描いた物語。
ポスター拝見したときから思ってたんですが、この、主人公(ロランド)の親友(アリーゴ)のポジションが、ポジションが!(とても好みです)
ヒロイン(リーダ)とアリーゴは結婚したのはいいものの(ラブラブ)、戦争でダンナのアリーゴが戦死不明状態、ロランドはリーダを慰めていくうちに、と王道な展開で、もうこれ悲恋しかないんではないだろうかという雰囲気満々で、実際救いようがなくていろいろ切なくなってしまいましたが、面白かったです。結局、悪役がいない展開で、ちょっと物足りないかなぁと思ってしまったんですが、いやでもああいう役回りも好きだな…。
トップスター(とお呼びしてもいいのかな?)の桜花さんのロランドの堂々としたヒーロっぷりは素晴らしく、またアリーゴ役の桐生さんの誠実な青年っぷりも素晴らしかったのですが、個人的に一番心打たれたのはヒロイン・リーダ役の牧名さん。お歌がすばらしくて、また、儚いながらも芯のしっかりとしたヒロインの熱演がとても素晴らしかったです。特に、アリーゴが帰ってこないと、戦勝に沸き立つ群衆の横で泣き崩れる様子とかがすごかった!そして、ついでに言うとかしましい侍女ちゃんたちが大層好みです(自分が最初はかわいい娘役に流れるのはよくわかっている)
■Dance of JOY
OSKのショーを見たのはもちろん初めてだったんですが、面白かったです。桜花さんの歌謡ショーっぽいところがなるほど!と思いましたが、このかたはあまりダンスはされない方なのかな?かわりの歌でも十分素敵でしびれてしまいました。
個人的にショーで良いなぁ、と思ったところは、娘役さんの見せ場が!見せ場が!がっつりあって満足です。序盤のせくしぃ系なところとか、めっちゃかっこいいの。いいなぁ、強い娘役さん。お芝居の時も感じたのですが、OSKの娘役さんは、なんというか、力強いと言うか、たくましいように思いました。後半にあった娘役さんたちのダンスもかっこよかったなぁ、いいなぁ、娘役さんの見せ場。そして、息もつかせぬフレンチ・カンカンの場面がすごかったです。すごい忙しい。動く、動く、振り回される!
パレード直前のデュエットダンスからの流れが若干むむ?っと思ってしまうところはありましたが、それ以外は特に思うところもなくとても楽しいショーでした。
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そして、この公演のすごいところは、13人で舞台を回しているところかなぁ、と思いました。お芝居は少人数でも回せる作りになっていましたが(ちょっと寂しいんですが)、ショーはほとんどみなさん出ずっぱりなんですよねぇ。すごい忙しそう。小さい劇場ならではの「客席へのアピールと、その反応」も面白かったです。こう、前方の客席に向かって超アピールして、その方向の人がめいいっぱい拍手するって、OSK独自なのかしら?
そして、ポスターを拝見した時から予感はありましたが、桐生さんが大層私のハートにズドンときました。……客席降りもたくさんあってさ……(もう何も言うまい)。開けてはならぬ扉を開けてしまった気分です。