桜嵐恋絵巻~水底の願い~ / 深山くのえ

本の感想, 作者名 ま行深山くのえ

雅遠の新しい屋敷に移った詞子は、雅遠の両親に認められてはいなかったが穏やかな日々を過ごしていた。詞子たちと親しい登花澱の女御の出産に伴い、雅遠は父である左大臣との和解のチャンスを得る。

艶子さんと利雅くんが!

平安恋絵巻、ラストに向けてたたむ展開に入って参りました。
主役の二人は鉄板なんで置いておいてよいとして、ツンツンしている妹ちゃんと弟くんが、この二人が!素敵!こちらあまりにも素敵な展開でひとりでニヤニヤしてしまいました、よいわーーー!

今回はそれほどびっくり事件は起きず、雅遠の両親との和解編という側面が大きかったように思います。こう、今までうまくいっていないところが少しずつ前進していく所が、安心できてよいなぁと思いました。詞子のご実家方面は、かなり手応えなくて本当にそれでいいのか!と突っ込みたくなるのはやまやまなんですが、そこらへんは本題じゃないし、うん。

妹ちゃんと弟くんのアレコレや、雅遠母の(ある意味の)デレ展開が非常に楽しみですので、本編最終巻も楽しみです。

img桜嵐恋絵巻~水底の願い~
深山くのえ/藤間麗
小学館ルルル文庫(2010.12)
bk1/amazon