おこぼれ姫と円卓の騎士 女王の条件 / 石田リンネ
政争を避けるために「おこぼれ」で時期女王になることが確定しているレティーツィアは、来るべき即位に向けて着実に地盤を固めていた。そんな中、王族を狙ったと思われる「呪いの魔方陣」が連続して発見される。自らへの挑戦と受け止め、なんとしても犯人を挙げようとするレティーツィアだが、捜査をすすめるうちに思いもかけぬ人物が犯人候補として浮上してくる。
ほぼ一貫して兄妹祭りで私の中でも祭りが開催された!
自分が女王になる未来を「知っている」レティーツィアが女王になって「全てを手に入れる」ために奮闘するお話、2冊目。前巻に引き続き円卓の騎士引きぬき編かとおもいきや、2巻目は「政敵」である兄王子グリード攻略+兄妹の絆編でした。レティと「政敵」フリートヘルム、グリードの関係を中心としつつ、他の弟妹たちにスポットがあたりつつというなんと素晴らしい兄妹祭っ!こういうの大好きなので、前巻と同様にちょっと読みにくいなぁと感じるところがあったもののそこらへんあんまり気にせず大層楽しく読めました。
政治的な思惑があり、本当はとても仲良しなのに「仲の悪いフリ」をしないといけない三兄妹のお互いを想い合うところが大層好物でした、ごちそうさま。
フリートヘルム攻略はある意味最大の関門かな、と思いますのでこのあたりはラスト辺りにきそうな気がしています。続きはまた騎士スカウト編かなー、楽しみです。
おこぼれ姫と円卓の騎士 女王の条件
石田リンネ/起屋一子
ビーズログ文庫(2012.05)
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