聖鐘の乙女 黄昏色のリボンと白鳥の唄 / 本宮ことは

本の感想, 作者名 ま行本宮ことは

サリアンの猛アタックをかわしきれずにいたアティーシャだが、自分の存在がサリアンやネイトの負担になっていることを知り、進級試験を利用して学院を去ることを決意する。

恋する乙女のアティーシャとネイトさんのアレコレが胸キュンすぎる。

久方ぶりの聖鐘11巻、アティーシャついに決断するの巻。アティーシャのお気楽なおバカが可愛く楽しいのは相変わらずなのですが、今回はから元気なところが多くて、アティーシャいい子……としんみりしてしまう部分も多かったです。

ネイトさんへの恋心を自覚したあとのアティーシャがかわいくてかわいくて、なんというか、少女小説っていいですね。そして対するネイトさんはアティーシャのためと酷い仕打ちなんですが、バルムントのネイトへのツッコミがこれまたもうすばらしくて、少女小説っていいですね。ベタといえばベタだけど、ベタバンザイ。早くアティーシャがネイトさんの本心に気づけばいいのになぁ、和解まだかなぁ思っていたらえらいところで以下続刊を待て、なので続きが待ち遠しいです。

しかし、いくら学院を去るといっても、あれだけサリアン様の「ご執心」の対象になっていたら、故郷に帰ろうが帰らまいがそれほど変わらないんじゃないんだろうか、と思ってしまうのは野暮でしょうか。いや、恋する乙女のアティーシャがかわいかったのでなんでもいいんですけどね!

聖鐘の乙女 黄昏色のリボンと白鳥の唄
本宮ことは/明咲トウル
一迅社アイリス文庫(2012.05)
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