夢の上 サウガ城の六騎将 / 多崎礼

本の感想, お気に入り, 作者名 た行多崎礼

新生サマーア王国の建国を支えたケナファ騎士団で士隊長を務めたアーディン、ラファス、イヴェト、シャローム、ハーシン、トバイット。彼ら六名の「サウガ城の六騎将」がケナファ騎士団に入団するまでの物語は……

猫バカのイヴェト物語が!(好きです)

物語に物語が重ねられ、ひとつの物語が紡がれた「夢の上」の番外編。個性派揃いのケナファ騎士団のそれぞれの士隊長の過去が語られる物語で、どれもこれも面白かったです。重た目のものから、くすりと笑える物語までいろんな系統の物語を楽しめました。軽いお話でも裏は十分重たいものがあったんですが。
一番お気に入りなのは、猫バカイヴェトの物語です。おねえちゃん、かっこいいわぁ(惚れ惚れ)。あんなおねちゃんもふもふしたい。そして、よかったねぇ、と一番しんみりと思ったのは弟妹大好きすぎるラファスの物語。最後の最後の彼とアライスのやり取りその他がよいものでした。

本編のその後もちょっとわかるという幸せ仕様で、これはよい番外編集だなぁと思います。本編も面白かったし、番外編の補完もよいし、良いシリーズでした!

夢の上 サウガ城の六騎将
多崎礼/天野英
C-NOVELS FANTASIA(2012.04)
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