貴族探偵エドワード 碧き湖底にひそむもの / 椹野道流

本の感想, 作者名 さ行椹野道流

成人の儀式のために嫌々ながら故郷に戻ったエドワード。通常は「儀式をううまく取り仕切る」ということが成人の儀式の条件であるものの、エドワードに課された条件は「何者かが赤ちゃんに取り憑いた」という領民の訴えを解決することだった。

エドワードの家族が、ベタながらも素敵。

今回はエドワード里帰り編、ということで、エドワードの両親と年の離れた兄二人が登場するお話でした。今回はあの暗躍する悪の組織は関係なしに、エドワードの地元で起こった怪異が一本。その横で悪の組織の真相に一歩近づこうかな、というような展開でした。

クールなメガネ(次兄)いいですね(案の定)。家族と使用人に溺愛されるエドワードが、こう、想像通りで、非常に満足です……。ちくちくいじめつつも弟大事なお兄ちゃんが、形式に沿った弟好きでよいものでした……。

貴族探偵エドワード 碧き湖底にひそむもの
椹野道流/ひだかなみ
角川ビーンズ文庫(2006.12)
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