宮廷神官物語 渇きの王都は雨を待つ / 榎田ユウリ

本の感想, 作者名 あ行榎田ユウリ

夏になり、深刻な水不足に悩む王都だったが、天青は水不足にそれほど頓着せず、友人とともに夏休みを満喫することになる。しかし、天青は町で金持ちの御令息と間違えられて誘拐されてしまい……

女装が板についてきた。

シリーズ三巻目。鶏冠受難の巻。女装だけじゃなくて神官のお仕事としても……本当に、悪役は悪役、ですよねぇ。
天青がアホ可愛くて、鶏冠は眉間の皺が発達しそうで、そして曹鉄は相変わらずいい兄貴で、そして王子さまはやることは正しいけれど敵作るタイプだなぁ、と思いながら読んでおりました。「水不足」を深刻に捉えていなかった天青がいろいろやらかしながらも、彼らしいやり方で挽回していくところは、素直に面白いなぁと感じました。

前巻から登場されて、妙にオトコマエの櫻嵐様は、どうもなかなかいいポジションで今後も活躍されそうなので、個人的にはうれしいなぁ、と。ニヤニヤしながら慧眼児ごっこしているところとか、すごく楽しかったです。櫻嵐様のファンクラブあったら、多分私はいってるわ(笑)。

宮廷神官物語 渇きの王都は雨を待つ
榎田ユウリ/カトーナオ
角川ビーンズ文庫(2008.07)
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