はたらく魔王さま! 2 / 和ヶ原聡司
真奥たちしか住んでいない六畳一間のボロアパートに、和服美人が越してきた。都会での生活は初めてとのことでなにかと真奥たち、そして魔王城を訪れた恵美が世話を焼くことになる。一方の真奥は、バイト先で店長がいない間の時間帯責任者を任されることになり、世界征服への前進と息巻くが、新規開店したライバル店の想像以上の好調な出だしに思わぬ苦戦を強いられることになる。
あしやさんのおかんぶりについて。
庶民派ファンタジー?の魔王さま二巻目。マグロナルドで栄達を極めることが世界征服の手段なのか、はたまた目的になってしまっているのかよくわかんないくらいバイトの描写が熱い2巻目ですが、面白かったです。私、騙されやすい人間なので、何かあるかな~とは思っていたけどまさかそんな!という展開で、前巻に引き続き面白かったです。
今回、あしやさんは体調不良で使いものにならないのですが、それでも発言の節々に感じるお母さん具合が素敵でした。死にかけてたけど。使えないニート漆原さんもなんか可愛くて、使えなくて、でもちょっと役に立って(そのかわり役に立てば立つほどあしやさんの血圧が上がる)、もう何この可愛い生き物……とちょっとだいぶ違った楽しみ方をしてしまったように思います……いいか、漆原可愛いいし。
今回もちーちゃんは攻めに攻めていてなんだか微笑ましかったのですが、わたしは勇者さんの方が好きかもしれない、やっぱり……。
あと、1巻読んだ時もなんですが、「本文の描写と本文イラストが全く合っていない」ところがあったのがちょっと気になるんですが、だいたいこんなものなんでしょうか(少女小説でもあってないことはたまにありますが)。せっかくのちーちゃんの見せ場だったのに、なぁとちょっと残念。でもまあ可愛いし……。