月の魔法は恋を紡ぐ4~繋がる想いは永遠に~ / 富樫聖夜
リーフィアをつけねらう魔法使いアーネルの過去を知ったリーフィアとエーヴェルト。当時の背景を探るべく、リーフィアの祖父の屋敷に残された手がかりを探すことになる。また、同時期に開かれる予定の王妃主催のバザーの準備に奔走するリーフィア達だが、城内にアーネルが侵入しバザーの当日に最後の攻勢をかけてくる。
きれいに大団円でよいものでした。
当初、「ロリコンは滅びろ!」の単発ネタと思っていたんですが2巻目以降に急に(悪役側の事情が明かされ)シリアスになり、なんというひどい過去……と同情を禁じ得ないものでした。王家ひどいなぁ、あれは恨む。
アーネルさんの落とし前編、リーフィアとエーベルトの関係にも決着がつくよ!という比重だったので、リーフィアとエ-ヴェルトについてはわりにあっさり。あっさりとはいっても、紆余曲折はあるものの「少女小説ってこうじゃないとね」という展開が良いものでした。
王子様と伯爵令嬢の一筋ではいかない恋物語に、王家の闇がうまくマッチして私好みの物語でとても面白かったです。
月の魔法は恋を紡ぐ4~繋がる想いは永遠に~
富樫聖夜/緒花
ビーズログ文庫(2016.07)
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