調理と食事のシーンがおいしいお話に間違いはないのですよ(決めつけ)。
何となくアニメの最初を数話見て(公爵がメルフィエラを迎えに来たところまで見ました、そう、そこから止まってる……)、これは面白いのでは???と思って原作を読んでみることにしました。往々にして、映像見るより文章読んだ方が早いことの方が多い今日この頃です。
嫌な感じの義母が義娘を追い出すためにいじめまくっているシンデレラ的展開かと思えばそうでもなく(むしろ、話が進んでそっちかーーーーとちょっとびっくりした次第。いいですねこういうの好きですよ)、魔物をおいしく食べることに心血を注ぐヒロインを公爵とその周りの人達があたたかく見守る、というだけでもなく何やらいろいろと奥深い世界の謎的な片鱗がちらほら見えていて、えらく大きくなりそうな物語だなぁと思いながら読んでいました。魔物の調理に関して特異な才能を発揮するメルフィエラと、魔物討伐に関して規格外の能力をもつ公爵様の割れ鍋に綴じ蓋な関係がよいものでした。
で、これどちらかというと(いわなくても)女性向けの新文芸なのでラブコメなんですよ、ラブコメ(コメディしてないといえばしてないですけど)。花ゆめ的な少女漫画といいますか。嬉し恥ずかし初恋(両方が)状態みたいなお二人さんをただただにやにやと見守るのも楽しいです。なんと、ここまでいちゃいちゃしてて3巻終了時点でもまだたぶんこれ両片思いなんですよ(おそらく)。これで、両片思いだと……?と疑問符浮かべまくりなんですけど、この嬉し恥ずかし状態が楽しいといえば楽しいので、今の甘酸っぱい感じはもうちょっと維持しておいてほしいと思う野次馬な読者です。
悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~(1~3巻)
星彼方/ペペロン
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