本の感想, 作者名 あ行藍川竜樹

神の力を無効化してしまう能力を持つため、堕天の徒として幼い頃から聖庁の保護のもとで隔離されているエリスは、聖庁での出世を目標に奮闘するも、その正義感が災いし半年で13回の異動を命じられていた。そんなエリスの新しい配属先は、窓際とも呼ばれる聖櫃修復室。そこでエリスは、腕は確かだがただの聖櫃バカのカルヴァンとともに、聖櫃の修復のための出張にでることになる。

全編ギャグかと思えば、終盤はシリアスだった。

本の感想, 作者名 あ行秋杜フユ

村一番の狩人から求婚されながらも、その求めに応じずひとり母の残した家に住み、伯母の店を手伝うエステルは、珍しく村にやってきた青年ふたり組ベルナールとジャックに危ないところを助けられる。完成せずに不思議な力を持ってしまった「ウィルブック」に狙われているというエステルは、ベルナールらを家に泊めることになるのだが……

堅実に面白いお話だなぁと思いました。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行宇津田晴

義母である王妃と義姉に疎まれ、地方の貧しい領地で領民とともに細々と暮らしていたユーラだが、隣国との友好の証のために「流血王」とも恐れられるカエルムに嫁ぐことになる。恐れているばかりでは何も始まらないとカエルムを理解しようとするユーラは、ちょうどイメージ刷新を狙カエルムと「アツアツ新婚カップル」を魅せつける作戦にでることになる。

宇津田さんらしい素晴らしいラブコメ読み切りでした。

本の感想, 作者名 あ行天海りく

ハイゼンベルグ家とディックハウト家の間で長年内乱が続くグリサド皇国。魔道士であるリリーは「雷獣」と恐れられるハイゼンベルグ家の第二皇子バルドの補佐官としてバルドと共に戦場を駆け巡っていた。ハイゼンベルグ家の敗色が濃厚になる中、バルドの縁談が持ち上がり、対人能力にかなりの問題のあるバルドの「通訳」としてリリーは婚約者候補のカルラとの対面に立ち会うことになる。

「棺」という題名にふさわしく、殺伐としてた。最近の少女小説にしては珍しい。

本の感想, 作者名 あ行彩本和希

不思議な翠色の瞳をもつレスティリアは、エレオカリス王国の図書館で彼女以外に解読できない大王の古文書を読み取り、幼なじみの捜書官であるバラノスの帰りを待つという生活をしていた。そんな平和な毎日を送っていたところ、隣国から攻めこまれバラノスらとともに都から逃げることとなったレスティリアは、その逃亡中に同盟国であるアキレギア共和国の将軍リクニスに助けられる。

三角関係のお話を久しぶりに読んだ感(おもしろかったー)。

本の感想, 作者名 あ行藍川竜樹

竜女選考のための実地試験のため、蒼翔や蝶麗らと別れ蓮に向かった蓉華は、そこで魍魎の王の討伐という課題を課される。一方、蒼翔は皇后の手引でお忍びで蓮に滞在中という皇帝との面談の機会を得るが、皇帝は蒼翔を見るなり蒼翔を反逆者として始末するように命を下す。

女の子が(物理的に)強い話は楽しい。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行彩本和希

水の都ウェルベナの総督の娘として勤めを果たしていたアルディアだが、総督である父が急死、そして父が存命中国王に対する裏切り行為を働いていたとしてアルディア自身も使用人に身を落とすことになる。新しい総督の令嬢で友人のサルヴァの侍女をしながら、父の潔白の証拠を探すアルディアに、4年前に出会った青年クロムが彼女を助けると申し出てくるが……

ちょこっと陰謀もの+ちょこっと不思議な少女小説、大層好みでございました。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行彩本和希

名家の姫ながら圧倒的な剣の使い手である葵は「外来種」と呼ばれる毒を撒き散らす植物の駆除を専門に行う桜花衆の頭領に任ぜられる。鬼副長と呼ばれる和狼にあきれられながらも頭領業に精を出す葵は、新種の「外来種」を生み出す謎の異人僧・幽玄と対峙することになる。

ラブでコメながらもシリアスなよい少女小説でした!

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行石田リンネ

年齢一桁の少女しか愛せない伯爵家の跡継ぎウィラードは、親のプレッシャーから逃れるために騎士学校に通う14歳のアイリーチェに偽装恋人の仕事を依頼する。天涯孤独の身で休日は仕事に明け暮れるアイリーチェは二つ返事でこの仕事を引き受けることになるが、想像以上に誠実な「恋人」であるウィラードにいつの間にか惹かれていき……

ウィラードさん、想像以上にHENTAIさんだった。

作者名 あ行小田菜摘

なりゆきで東宮妃(候補)となった塔子は、東宮妃への道を回避し熊野に戻ることを画策していたが有効な手立てを講じられずにいた。そんな折に、東宮の義理の母である縋子のお召を受けて面会した塔子は、思いの外縋子に気に入られてしまう。東宮の帰京が刻一刻と近付く中、縋子の命令でなし崩しに東宮の殿舎に移ることになった塔子に、いけ好かない左近衛大将が思わぬ提案をしてくる。

縋子さまが良いポジションだった。