本の感想, 作者名 た行高殿円

天下のK大を卒業し、学者街道を突き進んでいた瓶子貴宣だが、勢力争いを読み違え、今はしがない女子大の非常勤講師。月収10万円ちょっとの上に小5の甥っ子を養育し、爪に日を灯す貧乏生活を送っていた。受け持ちの授業を死守し、あわよくば担当者のいなくなった授業をかっぱらおうと画策する貴宣の前に、アメリカ帰りの強力なライバルが出現してしまう。

かしこいひとをおこらせるとこわいね。というお話でした。

本の感想響咲いつき

田舎の貧乏商家の娘・翠凛は、止むに止まれぬ事情で新王の「金妃」を目指し、選考会に参加する。王の外交分野での片腕となる金妃になるため、全国各地から集まった美少女達にもまれる翠凛は、同室の少女らに助けられながらも奮闘していたが、新王の弟と面識があったため、彼にいいように利用されてしまい……

登場人物紹介見た時にこうかな、と思った展開でだいたいあってた。

作者名 や~わ行・他悠木美羽

メンフィス伯爵夫人に気に入られたラビットは、伯爵家の跡継ぎジラートの花嫁にと望まれるが自分の中で答えを出せずにいた。一方、ラビットへの告白がことごとく空振りするユーグは、王太子との結婚を間近に控えた妹ミレニアに発破をかけられていたが、同時に都を騒がせる怪盗の拿捕も命じられており、情報屋のラビットの力を借りるという名目でメンフィス伯爵家に滞在していたラビットを公爵家に迎え入れる。

空振りばかりのユーグさんの純情がよいものでした。

本の感想, 作者名 か行河上朔

ひっそりと山奥に暮らしていたアリシアは、暗殺をしたこともないのに諸事情で暗殺の依頼を受諾し、その対象がいるらしい神殿巡りを行う王太子デュカイエ一行に潜り込む。都への帰還もあと少しというところで、アリシアはデュカイエとともに谷底に落ちるというハプニングに見舞われるが、尋常ではない不幸体質の二人の前には次々とトラブルが襲い掛かる。

少々ほっこりしてしまったのですが、ほっこりするどころかわりと大変なお話でした。

本の感想, 作者名 あ行小椋春歌

ランプの魔神ルーダイナの宮殿「月の丘」でザインらと暮らすライラは、マルジャーナとふたりで留守番をしていたところに、さらわれた姉を助けてほしいと迷い込んだ少年ファリドを助ける。ファリドの訴えを王に伝えるために三人でベルガの帝王の元に向かうことにしたライラだが、たどり着いたベルガの街でライラがさらわれてしまう。

ザインの腹黒さが光ってた!

本の感想, 作者名 な行中川ともみ

幼いころ人質同然で麗峰国の皇帝に嫁いだ倒国の公主・香鈴は、嫁いで以来ほとんど夫に相手にされず奈太市に送られ、城主となっていた。ある日、麗峰と敵対するレギメントが奈太市に攻め込み、制圧される。レギメント軍を率いるクラール王子は香鈴に求婚してくるが、麗峰皇帝の正妃という立場から香鈴はその申し出を断る。

全体的になんとなく違和感。

本の感想, 作者名 あ行藍川竜樹

神の力を無効化してしまう能力を持つため、堕天の徒として幼い頃から聖庁の保護のもとで隔離されているエリスは、聖庁での出世を目標に奮闘するも、その正義感が災いし半年で13回の異動を命じられていた。そんなエリスの新しい配属先は、窓際とも呼ばれる聖櫃修復室。そこでエリスは、腕は確かだがただの聖櫃バカのカルヴァンとともに、聖櫃の修復のための出張にでることになる。

全編ギャグかと思えば、終盤はシリアスだった。

本の感想, 作者名 や~わ行・他山本瑤

お茶農家の養女・珠華は茶畑で行き倒れていた謎の美青年・絋暉を助ける。珠華を気に入った絋暉は、のらりくらりと珠華の家での滞在を楽しむが、ある日珠華の義兄弟・青辰が何者かにさらわれてしまう。青辰をさらった者は都にいると知った珠華は、都に帰る絋暉に無理やり同行することになり、都で繰り広げられる帝位争いに巻き込まれていく。

読み切りじゃもったいないので続きも読みたいなぁ。

本の感想, 作者名 あ行秋杜フユ

村一番の狩人から求婚されながらも、その求めに応じずひとり母の残した家に住み、伯母の店を手伝うエステルは、珍しく村にやってきた青年ふたり組ベルナールとジャックに危ないところを助けられる。完成せずに不思議な力を持ってしまった「ウィルブック」に狙われているというエステルは、ベルナールらを家に泊めることになるのだが……

堅実に面白いお話だなぁと思いました。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行宇津田晴

義母である王妃と義姉に疎まれ、地方の貧しい領地で領民とともに細々と暮らしていたユーラだが、隣国との友好の証のために「流血王」とも恐れられるカエルムに嫁ぐことになる。恐れているばかりでは何も始まらないとカエルムを理解しようとするユーラは、ちょうどイメージ刷新を狙カエルムと「アツアツ新婚カップル」を魅せつける作戦にでることになる。

宇津田さんらしい素晴らしいラブコメ読み切りでした。