宝塚-月組 / HOLLYWOOD LOVER
月組のバウホール公演『HOLLYWOOD LOVER』を見てきました。
い、生きててよかった……(←大げさです)。
いろんなスターさんにきゃーきゃー言ってますが(浮気性で申し訳ありません)一番きゃー度が高い大空さんの主演作、ポスター見てもかっこいい、しかもなんか評判がいい、と胸を弾ませながら見てきましたが、その期待を裏切らず非常に素晴らしい作品でした。
いつも以上にネジが緩んでるので大概アホな感想ですが(主成分:かっこいい)、いつものように続きに。
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別れた恋人ローズの主演作の監督を務めるために八年ぶりにイタリアからハリウッドにやってきたステファーノ。撮影現場ではローズの夫であるプロデューサーと意見が合わず、ローズには振り回されとなかなか思うように撮影が進まない。ローズと腹を割って話すことに成功したステファーノは、ローズの不安な胸の内を知り……
という流れのちょっと酸味のきいた大人なラブストーリーでした。ポスターの雰囲気そのままですよ!
ハッピーエンド大好き人間にとってはちょっと辛いモノがあるかなぁという展開でしたが(ハッピーエンドにはなりそうにない雰囲気が序盤からプンプンしてますからショックはない)、でも、それでも見られて良かったなぁという演目です。全体的にとりあえずかっこいいので、オープニングからぐいぐい引き込まれます。映像の使い方も非常にスタイリッシュで、あのオープニングの使い方は反則だと本気で思いました。かっこよすぎです大空さんもその他の方々も。
しかし、各種かっこよさはあれど、ステファーノのすばらしいかっこよさが一番かと。大空さんが演じられているというだけで通常はプラスポイントなんですが、今回はそれを差し引いても、仕事ができ、周囲にも慕われるかっこいい大人の男性で。個人的宝塚主役男性ランキングでも文句なしにトップスリー入りです。
あの頼りがいのある背中といい、ラストシーンの慟哭といいもうどこをとってもため息が出そうです。
脇を固める登場人物もそれぞれ味があってとても素敵。ライバルポジションの敏腕プロデューサー・リチャードもただのライバルというだけではなく実は……という泣かせる点が多々あるし、ステファーノの親友のカメラマン・ビリーとマギー夫妻の存在や、助手サムのカップルも良かったです。ステファーノの現在の恋人モニカも好きだなぁ。かっこいい。こういうできる女性は大好きだ。
そして、あと気になったのはオネエ系スタイリスト(?)のベン(一回しか名前出てなかったけど覚えたよ!)。端っこでもあのくねくねは強烈な印象。オネエ系な登場人物って結構いらっしゃいますが、どうしてこうもみんながみんな気になるのでしょうね(笑)。
観劇後は「見られて良かった~しあわせ~」とほんわか気分になれる類のものではありませんが、違う意味で幸せなので(かっこいい大空さんを堪能)大満足です。これだから止められない(だんだん深みにはまってます。もう抜け出せません)。
今年一年の観劇ライフを締めくくる作品が素晴らしい作品であって非常に幸せです。……今年はちょっとネジが外れてしまって、かなり貢いでしまいましたが悔いはない……、たぶん(←さっき見に行った回数数えてちょっと時間が止まった。この回数はもう素人じゃない……)。
しかし、また来年もこのような作品に出会えるといいなぁ、と反省のない願望を抱きながらパンフレット見ながらほくそ笑みたいと思います。