別冊図書館戦争 I / 有川浩

本の感想, 作者名 あ行有川浩

”原発危機”事件解決からしばらくたった後、入院していた堂上が職場復帰を果たす。程なくして堂上班が命じられたのは図書館から本を盗むという不逞の輩の捜索だった。(『明日はときどき血の雨が降るでしょう』)


注意:周囲に人がいないかよく確認してから読みましょう。

図書館戦争シリーズの後日談。武闘派バカップルの図書館革命最終章からエピローグまでの過程を描いたラブコメ。別冊を読んだ後に革命のエピローグを読むとさらに楽しめます。
とにかくラブすぎてラブすぎて萌え死ぬかと思いました。とりあえず目次を凝視しました。目次だけで胸一杯です。そして初っぱな数ページでしばらく再起不能になり、しかしそれはまだ序の口で、引き続きもう誰か止めてくれと思わずにはいられないくらいのらぶっぷりの連続で(注:すごく楽しんでます)大いに当てられました。途中読む手が止まる止まる(当てられまくって)。お腹いっぱいですごちそうさま。三ヶ月分くらいは堪能できたかもしれません。この本を無表情で読み切ることのできる人は素直に尊敬します。

とにもかくにも笠原さんがかわいくてかわいくて。柴崎じゃないけどぎゅっと抱きしめたくなるの分かるなぁ。そして堂上さんもかっこよくてかわいいんだこれが。図書館戦争の時からは信じられないくらい二人が彼氏彼女をしていておもしろかったっ!
そしてメインの武闘派バカップルの横では柴崎と手塚の微妙なやりとりににやにやと。手塚がここまでおいしいやつになるとは一冊目読んだときには思いもよりませんでした。次はこの二人に思う存分期待したい所なんですが。

期待していた以上に本当に楽しくて、めちゃくちゃ満足です。ああ、しあわせ……。いろいろ書きたいことは山のようにあるのですが、基本はネタバレしない感想の方針なのでこれぐらいでやめときます。そして、梅雨の頃には二冊目という情報もありさらにしあわせ……。楽しみだなぁ。

img別冊図書館戦争 I
有川浩/徒花スクモ(イラスト)
メディアワークス(2007.04)
ISBN:978-4-04-867029-6
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