パートタイム・ナニー2 / 嬉野君
常識無視の途中で意味が分からなくなる何が起きるか分からないコメディ・パートタイム・ナニーの第2巻。貞子似のお姉さんとなぜかバブーが結婚することになったお話と、バブーの幼なじみであるリスターニャ国王ラルとバブーの全面戦争を描いた作品、そして書き下ろしのお花見短編の全三作収録。
わたし、このさくひんもうなにがおこってもおどろかないよ!
と2作目にして「相も変わらず」と言ってしまいたくなる面白いドタバタでした。バブーがすごい。そしてそれを操る剛もすごい。バブーの両親もなんだか面白かったなぁ。もうちょっと絡んでほしかったのだけど、きっと絡んでしまったらお話に収集がつかなくなるんでしょうね。さすがバブーの両親です。
個人的にはバブーvsラルのお話がお気に入り。ラルの性格はなんだかおかしいなぁと思っていたら、そっちの方向か。いや、こういうタイプの人とバブータイプの人のやりとりはかなり好物なのですが(笑)。一瞬登場のラルの妹・王妹レイラさんも大概の性格のように感じましたが、次出てこないかなぁ、とバブー両親に引き続き期待です(しかし、あまりに濃い人ばかりなので出るとストーリーバランスが崩れそう)。
順調に第3巻にも期待してよいようですので、かなり楽しみです。きっと忘れた頃に出るとは思うのですが……。こういうコメディって普段あんまり読まないから本当に楽しいです。
パートタイム・ナニー2
嬉野君/天河藍
新書館ウィングス文庫(2008.07)
ISBN:978-4-403-54127-8
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