お狐サマの赤い糸ッ! / かたやま和華

本の感想, 作者名 か行かたやま和華

紗那王にふさわしい女性になるために大奥での花嫁修業を決意した桐緒は、松寿王の助力を得て大奥で働き始める。雲上での宮仕えをしているという歌橋という教育係とともに大奥での生活を始めた桐緒だが、大奥特有の女の嫉妬と陰謀に巻き込まれることになる。


お狐サマ第6弾。大奥が舞台なので脳内では大河ドラマのごとき世界が繰り広げられてました(影響を受けやすい)。日本史関係でここまですらすら内容(注:大奥の仕組み関係限定)が頭に入っていたのは久しぶりだなぁ。しかし、女の園大奥舞台なのでもっとこう女の陰謀的な何かがどす黒く渦巻いているのかと言えばそうでもなかったのは残念です(期待する場所を間違っている)。

で、このシリーズの最大の見所といえば紗那王と桐緒の攻防、もといらぶこめですが今回はらぶかったですね。いつも堪え忍んでいる紗那王を不憫に思っていたのですが今回は……やればできるじゃないですか、と非常に失礼な感想を抱いてしまいましたすいません。ここまで追いかけてきた甲斐があったというものです。追いかけてきた甲斐といえば、斑娶り関係もまた前進。桐緒の決意や紗那王の想いなどいろいろと微速前進。反松寿王・反紗那王勢力も小出しながらも前面に出てきてるので次も楽しみ、かなぁ。足踏みしませんように。

imgお狐サマの赤い糸ッ!
かたやま和華/風都ノリ
B’s-LOG文庫(2008.07)
ISBN:978-4-7577-4327-4
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