風の王国 黄金の檻 / 毛利志生子

本の感想, 作者名 ま行毛利志生子

シャンシュン王リク・ミギャの元に嫁いだリジムの妹セーマルカルと心安らかな時間を過ごしていた翠蘭だが、翠蘭を利用しようとする王太后の策略によってとらわれの身となってしまう。しかも、幽閉先では懐かしい人との思わぬ再会があった。吐藩のため、そして自分を守ってくれた人々のために、協力者の協力を得て幽閉先から抜け出した翠蘭だが、道中道案内とはぐれてしまい……


シャンシュン編第2巻。誰も予想してなかったであろうあの人との再会は……、表紙にも出てるからネタバレにはならないだろうと勝手に納得して話を進めていきたいと思います。久しぶりに出てきた彗と翠蘭のコンビネーションはやっぱりいいなぁと思いながら読んでました。シャンシュン編が全体的に重たいというかいろんな人の負の感情がびしばし伝わってくる展開なので心の癒しはヤブリムと思わぬ再登場の彗くらいしか……。

幽閉された翠蘭、彗じゃないこれまた「へー」な人物と合流して逃げる翠蘭、そして反撃の機会を得ていまからだーというところで次回へ続くなのでどうなるかなーと続きが楽しみです。吐藩とシャンシュンのいろいろな思惑が絡み合い、シャンシュンで大嵐が吹き荒れそう。

img風の王国 黄金の檻
毛利志生子/増田メグミ
集英社コバルト文庫(2008.12)
ISBN:978-4-08-601234-8
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