聖鐘の乙女 黒猫と白の女王 / 本宮ことは

本の感想, 作者名 ま行本宮ことは

学院内の石像の首の角度が日によって変わるという怪奇現象がおきる。怪談嫌いのアティーシャは諸処の事情でクラスメイト2名と、そして憧れのサリアンとその原因究明に乗り出すことになる。そして、アティーシャ達以外にも謎の色気魔神上級生ジェッツがこの怪奇の謎を探っているようで……


聖鐘の乙女の第2巻は王子様の巻。学院を縦割りしての音楽コンクールの準備と、学院七不思議の謎を暴くお話でした。わりと馴染みやすい王子様のきらんきらん振りにアティーシャが暴走してドキドキするところが面白かったです。アティは愛すべきアホと思います(断言)。

しかし、アティが女の子とばれないのが不思議なくらいとても女の子女の子してかわいかったんですが、これでいいんでしょうか周りの人たちは……。たぶん、浮世離れしている世界というところがあるとは思いますが、ちょっとみんなうっかり過ぎると思います!
王子様の巻なので個人的イチオシの執事見習いネイトさんの出番は少なかったのですが、少ないながらも最後にいいなぁやっぱりと思える処があったので満足です。アティとジェッツの探す楽譜の謎やなにやら怪しい集団の存在、そして新キャラのダンディ、というより渋い新任教師とネイトさんといろいろと気になる布石もばっちりなので続きが楽しみ~。

聖鐘の乙女 黒猫と白の女王
本宮ことは/明咲トウル
一迅社アイリス文庫(2008.12)
ISBN:978-4-7580-4048-8
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