華の皇宮物語 帝の花嫁 / 剛しいら

本の感想, 作者名 か行剛しいら

宮中にあるという大量の本を読みたいという理由だけでお妃候補になった嶺花だが、新帝の四人の妃の一人にまで選ばれる。嶺花の穏和で聡明な部分にひかれた皇帝と皇帝の優しさに触れた嶺花は心を通わすが、皇帝の後宮改革に異を唱える者が嶺花の命を狙い……

華の皇宮物語第二弾。ベタながら面白かったです。

ティアラ文庫は基本的に読み切りかと思っていましたが、人気があったようで無事シリーズ第二弾が出ました。

今回の主役は前回凄く当て馬すぎた皇帝と、お妃の一人。いろいろえらいあっさりしてるなぁと思いながらも、安心して読めるこのベタさがいい!と楽しんでました。主役カップルはうまいこといくの前提なんですが、今回も思わぬところでやってきた脇役カップルのその後がとても気になり……どうなるんですかね、あの二人。

話の展開もあっさりならば、キス以上の部分も至極あっさりしてて数ページ飛ばせば普通の少女小説とそんなにかわんないかも……と思ってしまう……のは間違っているでしょうか……。話のあっさりさはビーズログの神様シリーズ読み切ったのでこんなものだな、と思いましたが(え、陰謀それだけ!?的な)、手応えがないなぁと感じる方がいらっしゃるかもです。

img華の皇宮物語 帝の花嫁
剛しいら/早瀬あきら
ティアラ文庫(2009.11)
ISBN:978-4-8296-6520-6
bk1/amazon