ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと聖夜の求婚 / 青木祐子

本の感想, 作者名 あ行青木祐子

再会したクリスにいきなり別れを告げられたシャーロック。そして追い打ちをかけるように、以前交わした約束を盾にコーネリアかアディルと婚約するよう言い渡される。一方、クリスはジャレットから入手した情報から、母親への接触を図るが……

集中砲火を浴びすぎたシャーリーの運命やいかに!というお話(あながち間違ってない)

モアティエ家のドロドロ完結編。意地っ張りコーネリアとビアードのカップルが好きだったのでこの二人の決着は良かったなぁと思いましたが、モアティエ公夫人視点の部分は読むのが辛かったです。どろどろしたのを読むのが苦手というのをさっぴいてもですね、……こういう考えは苦手なんですよねぇ。夫人の問題はこれ以上クローズアップはされなさそうですが、夫人が終わって次はクリス母とか……この人もよく分からない人でいろいろややこしそうだ。

身から出た錆+モアティエ家の騒動に巻き込まれて、精神的にも身体的にも集中砲火を食らったシャーリー、サンドバッグの如くぼこぼこにされてました。……うん、がんばれ。弱りすぎてアンソニーにまで命令されてる始末であそこは和んだ、がんばれ。そして何のかんので立ち直って決意表明までしたくらい回復したシャーリーって凄いなぁと思いつつ、かなりクライマックスにも近づいているようでどう決着着くのかなぁとそこはかとなく楽しみです。

imgヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと聖夜の求婚
青木祐子/あき
集英社コバルト文庫(2010.03)
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