フォーチュン・オブ・ウィッカ2 タロットは初恋を告げる / 月本ナシオ

本の感想, 作者名 た行月本ナシオ

アイリの育った「ヘヴンリーパレス」主催の都市再生記念式典に招待された七聖守護物対策室。ヘヴンリーパレスの守護物に探りをいれるついでにと式典に参加する一行。そして、アイリはヘヴンリーパレスの有力貴族・ディクソン家の嫡男になぜか気にいられる。

初恋、そっちか!

シリーズ2巻目。1巻目を読んだときになんだか若干読みづらかったというかなんというかで様子見をしていたんですが、こっち方面から電波を受信してしまい読んでみたらば……面白かったです。1巻の時よりもずいぶん読みやすくなってて(わたし基準)、しかもコンビにチームモノとしてもこれだよこれ!みたいな展開でむふふとしながら読んでました。最初はうっとうしがってたコンビも、いつの間にか既成事実的にそこにいるのが当たり前に、とかこういうの大好きです。

キャラが立ちすぎている対策室の面々のやりとりが非常に楽しく、そして事件が起きると心強くで読んでていろいろ安心してしまいます。ハイヅカの超不幸体質の謎が意外にあっさりと明かされたのに驚きましたが、アイリの超幸運体質はどう関係しているのでしょうかねぇ?世界の謎やアイリの幸運体質、そして主任の明日はどっちだといろいろ続きも楽しみです。

imgフォーチュン・オブ・ウィッカ2 タロットは初恋を告げる
月本ナシオ/薄葉カゲロー
角川ビーンズ文庫(2010.11)
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