ドラゴンは姫のキスで目覚める2 背徳の貴公子と緋色の罠 / 夜野しずく

本の感想, 作者名 や~わ行・他夜野しずく

ウィルシャー家の再興を目指すシンシアだが、再興活動中にセシル公子の手配により宮殿に保護されてしまう。セシルの依頼に応じ、宮殿での侍女活動を開始するシンシアは、クロウが隣国からの使節団のメンバーの一人に心変わりしたものと邪推して……

あの人のオチがちょっと予想外だった。

何のかんのと勢いで読ましてしまうシリーズ第二弾。読み終わるといろいろ物足りないんだけどまあいいか、と思ってしまう勢いだなぁと思います。

私、カイル(シンシアに憎まれ口をたたく嫌なやつポジションで、好きな子ほどいじめたいを地でいくかわいいやつ)が活躍することを、登場人物紹介にもちゃんと出てるし、期待、して、いたんだ……(お察し下さい)。
と、個人的な残念ポイントは置いておいて、クロウ以外のドラゴン事情や、大公家の面倒くさいお家事情などが絡んでまたしても事件に巻き込まれるシンシアでした。がんばりが空回りするシンシアと、シンシアへの想いが空回りするクロウの掛け合いは面白いなぁ。
面白いと言えば、公子兄弟も面白いです。仲がいいのか悪いのか!という兄弟も大好きです、がこのお兄ちゃんはちょっと私のときめきポイントからずれまくっているのが残念でなりません。もうちょっとなのになあ。

imgドラゴンは姫のキスで目覚める2 背徳の貴公子と緋色の罠
夜野しずく/くまの柚子
角川ビーンズ文庫(2011.01)
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