聖鐘の乙女 水晶の笛と闇の時計 / 本宮ことは

本の感想, 作者名 ま行本宮ことは

考古学者であるメリエルの父が見つけた謎の楽器の謎に迫るため、リキシスらとともにメリエルの故郷の向かったサディだが、出発直前のネイトとのすれ違いからもやもやする心を抱えていた。療養の名目でサディに同行したジェッツは、謎の楽器が「フィスハの願い」絡みであるというサディの推測からサディと共に発掘現場に忍び込むが……

いやぁ、よく転がった。

話も(ちょっと)進んで、そしてネイト先輩のあれやこれやがだいぶ進んで面白かった!です。

なんだこのかわいい生き物(サディ)は!そしてなにこの扉の影からニヤニヤしながら見守るしかないふたりのやりとりは!サリアン様も黒いところをちらりと見せられているんですが、これはもうネイトに発破をかけているようにしか思えないです。サリアン様素敵。このまますれ違って次に突入か、というところでおいしいところをかっさらっていったネイト先輩が格好良かった……これはやっぱり、よいヒーロー。
フィスハの願いにからんでの黒幕が気になるし、ジェッツ先輩の依頼主の謎も相変わらず謎のママなので。続きにも期待。

そして、折り込みのカラーピンナップの赤ずきんちゃんがとってもかわいかったです。

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聖鐘の乙女 水晶の笛と闇の時計
本宮ことは/明咲トウル
一迅社アイリス文庫(2011.02)
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