フォーチュン・オブ・ウィッカ3 タロットは夢をいつわる / 月本ナシオ

本の感想, 作者名 た行月本ナシオ

夢の中でコゲツにかけられた「呪い」のせいで、アイリとハイヅカの絶妙な幸運-不運バランスが崩れてしまう。そのバランスを元に戻すためにアイリがとらなければ行けない行動に悩むアイリ。そして同時期に七星府主催のパレードで大役を任されることになり、その準備に奔走するアイリだが……

アイリがかわいすぎる!

1巻が個人的に若干乗り切らなかったけど2巻読むと面白くて3巻もやっぱり面白かったシリーズ三冊目。とある出来事に悩むアイリ、そしてそれを温かく見守るハイヅカがかっけー!ふたりの(たぶん)相棒以上だけど、というこの微妙な距離感がたまらん。
そして、お祭り騒ぎにそれぞれの特技を生かすためにかり出される対策室の面々と、室長と主任の過去などいろいろ盛りだくさんでした。主任、かっこいいから好きなんだけど、こういう過去があるともうなんか一層なんというかです(日本語になってないけど、主任いいんだよ!)

それぞれのキャラクターの立ち位置やなんやらがほどよく物語りを彩り、そして主役のふたりのコンビ具合も面白く、さらに何を考えているのかよく分からない敵方の不気味な行動もさらに物語をおもしろくしており……続きも楽しみだ。

imgフォーチュン・オブ・ウィッカ3 タロットは夢をいつわる
月本ナシオ/薄葉カゲロー
角川ビーンズ文庫(2011.03)
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