NOTTE―異端の十字架― / 弓束しげる

本の感想, 作者名 や~わ行・他弓束しげる

悪魔を祓うエクソシストに家族を助けられ、自らもエクソシストを目指し修業を続けるイリス。しかし、エクソシスト教会の方針と自分の目指すものが合わず、イリスは力を出し切れない日々が続く。人手不足のため、見習いでありながらも単身悪魔調査に向かった先で出会った「はぐれエクソシスト」のノッテのアドバイスで力を使えたことに感激したイリスは、期間限定でノッテの教えを受ける約束を取り付ける。

正しくはガール・ミーツ・ボーイを楽しむ物語なんだろうけど、私は師兄たちをだな……(略)

第4回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門の優秀賞・読者賞部門受賞作のデビュー作。憧れのエクソシストになるためにがんばるイリスが壁にぶつかり、そんなときに出会った謎のエクソシストノッテに力を借りて……といういいよね、がんばる女の子と謎すぎる天才男の子いいよね、という連作形式のお話でした。
イリスのちょっとドジというかそそっかしさぶりは私基準でギリギリセーフだったということもあり、冒頭にも書いておりますがイリスとノッテのガール・ミーツ・ボーイよりもイリスの教育係のシモン師兄がですね!(これ以上はネタバレになりそうなので書かない) ネタバレと言ってもたぶん序盤でこうだろうな、と思った通りの展開なんですがこれがですね!(こういうのは好きだ)

落ち着くところも将来どうなるのかな、と思わせてくれるような結び方でよかったです。
あ、でも「仕分け仕分け」と言われるのは時事用語のような気がしてちょっと引っかかったなぁ、確かに仕分けなんだけどな。仕分け関係で行くと、憎まれ役のえらい人、私そんなに嫌いじゃない。そして、「仕分け」に関しての方針の違いは異端じゃないようなとかなんとか……いやでもあの人のあの告発が異端、か。とかちょっと考えてはしまいました。

imgNOTTE―異端の十字架―
弓束しげる/サカノ景子
小学館ルルル文庫(2011.03)
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