禁書庫の六使徒 / 栗原ちひろ

本の感想, 作者名 か行栗原ちひろ

世の中の悪と呪いが集まる街・百塔街。先日街を救った「英雄」になったものの、変わらず気ままに過ごしていたアレシュだが、街に突然謎の大きな穴が出現する。再度「六使徒」を結成し真相究明に乗り出すアレシュだが、この穴にはアレシュのメイドのハナに関わりのあるものらしく、彼女を迎えに来たという魔界の紳士が現れる。

クレメンテさんがいろいろ最強。

今回はハナさんがメインのお話。ハナさんの謎が明かされたり、アレシュが真面目に仕事をしてみたり、クレメンテさんがかわいすぎたりとか、そんな感じのお話でした。

世の中にはいろんな愛の形があって、どれもこれも「愛」だから難しいなぁと思うような展開だったんですが、アレシュが思いの外頑張ったので良かったです。ハナさんにゴミとか散々言われながらも、お、ちょっとがんばってるアレシュなのに(見た目以外も)かっこいいとかおかしい、あ、最後はやっぱりゴミ……というこの落とし方が、なんというか、らしいなぁ、と。彼に乙女心を分かれというのは無理な話なんでしょうか。。。

チートじゃなくなったクレメンテさんが予想以上に大活躍で、そして可愛くて面白くて和んでしまいました。六使徒の最強の武器は、魔女の魔力でもアレシュの香水でも下僕の人の冷気でもなく、クレメンテさんじゃないのかなぁ……。

img禁書庫の六使徒
栗原ちひろ/THORES柴本
f-Clan文庫(2012.04)
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