双界幻幽伝 三人で相思相愛? / 木村千世

本の感想, 作者名 か行木村千世

ひきこもりの朧月は「見た目は怖いが面倒見のいい」蒼刻に連れだされ、皇都でとある事件の解決に一役買った。用事も終わってさあ帰ろう、という段階で、世継ぎの公子・天祥から引き続き都にとどまり、今度は朧月・蒼刻と二人揃って天祥の「寵姫」になってほしいという依頼を受けてしまう。

えー、女装ないんだー。

本編が大層いい所で新刊待ち、の状態での新刊は番外編。コミックに合わせての発売のためかな?とかいろいろ思いながらも、安心と安定のラブコメぶりに頬を緩めながら読んだ一冊でした。番外編、と聞いて短篇集(か中編集)と勝手に思っていたんですが、一冊通して「天祥さまの愛妾探しのために『寵姫』になった朧月・蒼刻がある事件を解決する」話でした。もう、この寵姫になった朧月と蒼刻、天祥のやりとりが非常に面白くて。まだ初期の段階でのやりとりなので、「甘さ」は見え隠れ、の状態なのですが十分ゴロゴロできるアレコレにごちそうさま、でした。この段階でも、蒼刻さんは朧月ちゃんに十分首ったけだなー。

あ、天祥さまのパンダ欲しい。久しぶりに出てきたパンダが良い味だしてた。表紙にもちゃんといる!

双界幻幽伝 三人で相思相愛?
木村千世/くまの柚子
ビーズログ文庫(2013.01)
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