人形姫オペレッタ 魔王様からの挑戦状 / 朝戸麻央
魔王クリスの名により、人間界に存在する魔王ゆかりの「禁制品」の回収を行うことになった魔王の末娘マリーゼは、最初の仕事で退魔士ソロンと最悪の出会いをしてしまう。そして次の仕事場で偶然ソロンと再会したマリーゼは、計らずしもソロンと共闘することになる。
わー、これ好みだ!
朝戸さんのアイリス2作目。「魔王の娘」のマリーゼと、魔族を憎む退魔士ソロンの追いつ追われつの物語なんですが、これが、なんというか全体的に私の好みにジャストミートでとても楽しかったです。クリスとマリーゼの父娘関係も面白かったのですが、やっぱりなんというかマリーゼとソロンなのですよ。最初の段階から「もうこれ恋でしょう」といわんばかりのソロンの執着と、余裕綽々でかわいいけどかっこいいマリーゼがね!マリーゼにいつもつきそう従者のシャノワールがね!飄々としているソロンの上司とかね!そして錬金術で生み出された人形とかね!いろいろいちいちツボをついてきてとても忙しかったです。
追いつ追われつしている二人が共闘する、という展開もいいし、最後の最後はやっぱり追いつ追われつに戻る、というのもいいですしで続きも読みたいのですが続き出ますかねぇ。この二人の物語をもうちょっと読んでみたい!
人形姫オペレッタ 魔王様からの挑戦状
朝戸麻央/おかざきおか
一迅社文庫アイリス(2014.04)
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