芝居巡り 浪花ふらふら謎草子 / 岡篠名桜

本の感想岡篠名桜

花歩は江戸からやってきた戯作者の町案内を行っていたが、その中の一人が盗みの疑いをかけられ、同心に捕まってしまう。お客の無実を証明しようと奮闘する花歩は、できるだけ千代に頼らずに手がかりを得ようとするが……

千代ちゃんの思いはどこにあるのかなー。

シリーズ4冊目。外堀から埋めてまいります!というお話だなぁと思いました。外堀を埋められる花歩と千代。花歩は混乱、そして千代の気持ちがどこにあるのかここではほっとんどわからなくてミステリアス。たぶん千代ちゃんは花歩のことがとても大切なので、ああやってつれない態度をとっちゃうんだと信じておりますが、さて千代ちゃんの真意は!というところで次回に続いて、そして最近出たのが最終巻らしいのでどうなるのか気になるなー。

今回のお話は花歩ちゃんの親友のいいなづけのちょっとした厄介事、そしてスーパーおばあさまの無双ぶり、さらに二人が外堀を埋められていく話と、しんみりとしつつも着実に話が進んでいくなぁというところが楽しかったです。最終巻も楽しみ!

芝居巡り 浪花ふらふら謎草子
岡篠名桜
集英社文庫(2014.10)
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