桜乙女と黒公爵 乙女の想いと二人の兄 / 清家未森

本の感想, 作者名 さ行清家未森

憧れの従兄と憧れの上級生の婚約に動揺する有紗だが、上級生が何者かに狙われている事を知る。京四郎に止められたことで、有沙は反抗心から京四郎に内緒で婚約披露パーティーに参加し、そこで怪しい人物を見つけようとする。

すっかり騙されてた)
(のせられやすい読者)。

シリーズ三冊目。有紗の秘密や京四郎の過去、一連の事件の黒幕などがどどどどんと明らかになり忙しい一冊でした。そのおかげか、京四郎さんがあまり罵られていなかった……(笑)。いや、有紗が京四郎さんにドキドキしているせいで罵る暇がなかっただけかもしれない……。
サブタイトル通り、「兄」に関わるお話でした。サブタイトルでは兄は二人ですが、「兄」(に該当する人や兄ポジションにいる人)それぞれがそれぞれに決意表明したり正体表したり新たに出現したり。京四郎さんの「有紗以外にはわかりやすい」有紗へのだだ漏れ態度も非常に楽しいです。よっていいろいろ続きも気になるので続刊に期待。

桜乙女と黒公爵 乙女の想いと二人の兄
清家未森/ねぎしきょうこ
角川ビーンズ文庫(2015.09)
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