一華後宮料理帖 第四品 / 三川みり
理美になついている国の守り神五龍の珠ちゃんの療養のため、皇帝とその一行はしばらくの間、氾因で休暇を過ごすことになるが、奇妙な事件が起こり、皇帝である祥飛も臥せってしまう。朱西とともに理美が見つけた鏡が原因に原因があることを突き止めた理美葉、鏡に封じられた想いを鎮めるために彼女なりに想いと向き合い……
うわーこれはつらいー
シリーズ4作目。前巻の最後にあっと驚きの展開を見せて、怪しい動きもあり、珠ちゃんは調子が悪くなりといろいろと話が進みすぎているところに今巻で理美が選んだ選択がそっちかーというやつで、物語がどう進んでいくかよくわからなくなってきました。ただ、後書きによると結末は決まっているそうなのでそこに向かっていくだけでるということなんですが、(前にも書いたものの)どっちに転んでもしんどそうで辛いです。
理美も母国語ではないゆえのナイスなボケを連発していたりと和むことは和んだんですが、それすらも飛んでしまうような終盤。朱西の置かれている状況については想像どおりではあったのですが、そこから彼が選ぶであろう道もねぇ……次の巻の冒頭から行方不明になっててもおかしくないのもちょっとつらい。
この状況で次の巻を待つものしんどいですが、続きも楽しみです。
一華後宮料理帖 第四品
三川みり/凪かすみ
角川ビーンズ文庫(2017.07)
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