不本意ですが、竜騎士団が過保護です 3 / 乙川れい
きれいにまとまった~満足。
王女が妹王女の輿入れ先に潜入してしまってその潜入先の騎士団に馴染んでしまうというラブコメ、1年位間を置いて無事続刊発行、そして完結でした。
おお、なんだか急展開めちゃくちゃ甘い最初から甘いこんなにラブラブしてたっけどうだったっけ?(と思いつつも自分の感想読み返すしかしてない)と無駄にジタバタしながら読んでましたが、このジタバタさがいい、いい少女小説だ……とある意味反芻しながら読んでました。主役二人はもちろんのこと、多分めちゃくちゃ頑張ったけど実は墓穴をほっていて闇に葬り去りたい過去を作ってしまった騎士団の同僚の第二王子さんとか、趣味・辞表の副団長とか相変わらず(読んでるうちに思い出してきた)面白かったです。あとはポヨヨンに見えて切れ者の王太子さんの切れ者ぶりがいいんですよねぇ……。為政者として非情にならざるを得ないけど美味しいところはきれいに持っていく的なところが。こういう甘さがまたええんですわ……少女小説の醍醐味だなぁ。
幼竜くんが頑張って成長することろは可愛いし、空戦の部分はなかなかスピーディーで面白かったし、王女として成長してるリオノーラも大変頼もしく、そして最終巻にふさわしく終始甘かったリオノーラとハーヴェイが良いものでした。最後の最後の力技なまとめ方もとても好みなので(笑)、また楽しい新作に期待しています。
あと、本作はコミカライズされるらしいのでそれも楽しみ。最近少女小説のコミカライズめちゃくちゃ増えてませんか……?え、最近だけの話じゃない……?(実はコミカライズもそこそこ読んでる)
不本意ですが、竜騎士団が過保護です 3
乙川れい/くまの柚子
ビーズログ文庫(2019.12)
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