物の怪付きの姫と周囲の人から距離をおかれる生活をしていたお蝶は、同じ力を持つ石田三成と出会い、彼から教えを受けることで自分らしく生きることを学ぶ。三成に恋心を抱くお蝶であったが、関ヶ原の戦いで敗れた三成は、徳川方に捕らえられる。一方、お蝶に想いを抱く本多忠純は、三成の死によって心を閉ざしたお蝶に対し……
なんとも切なくいいお話でした。
第4回ライトノベル大賞奨励賞受賞作の新人さん。関ヶ原前後のお姫様の恋物語です。
大きく分けて前半の三成ターンと後半の忠純ターンに別れるんですが、私は三成ターンが好きかなぁ1。押してダメなら押してみろの忠純タイプよりも秘めたる想いの三成タイプの方が好きなんですよ!いえ押してダメなら押してみろも好物ですが。
しかしながら、三成のターンがあってそれにつながる忠純ターンもなかなか味わい深く。三成の残した想いで蝶が一歩踏み出すところとか、不覚にもじわっと来てしまいました。忠純は蝶にまとわりすぎていつ仕事してるんだ、とか、千姫アレ出番それだけ?2とか、蝶の能力をもっと利用したバトル系かと期待してたけど実はそんなことなかったとかいくつか突っ込みたいところはありましたが、全体的には綺麗にまとまっていてまさしく「いい話だ」という結末で。
次の作品も楽しみにしたいと思います。
大坂城恋奇譚~桜想う姫~