本の感想, 作者名 あ行一石月下

貧乏官僚の家に生まれた双子の春蘭と春雷は、一家の苦境を救うべくそれぞれ後宮の女官と官僚として出仕することなるが、活動的な姉の春蘭が春雷として、そして大人しく着飾ることが好きな春雷が春蘭として、それぞれ入れ替わりで都に向かうことになった。

姉弟の男女入れ替わりモノ、期待通りの面白さでした。

本の感想, 作者名 あ行青木祐子

入社以来経理一筋の森若沙名子は、過不足なく完璧な人生を送っていると自負していた。イレギュラーのない規則正しい生活を第一とする沙名子だが、彼女のもとにいかにも怪しい経費の精算の申請をもってくる営業部員がいて……

あー、わかるー(経理部じゃないけど)というようなお仕事小説でした。

本の感想, 作者名 あ行石田リンネ

後宮の下位女官・茉莉花は「物覚えがすごくいい」という特技を持ちつつも、周囲に紛れ目立たずことを荒立てないように毎日を送っていた。ある日、女官長から名家の子息のお見合いの練習に付き合うように命じられる。向かった先にいたのは、当初の予定の子息ではなく皇帝の珀陽。混乱しつつもなんとか「お見合いの練習」を続ける茉莉花の特技を知った珀陽は、茉莉花を科挙試験に合格させるために大学に編入させる手配を行って……

後半の茉莉花がかっこよかったです。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行石田リンネ

デュークと合流し、父王の救出に成功し王都奪回のための準備を整えたレティは、メルディの作戦に従い二手にわかれてフリートヘルム派との最終決戦に挑む。一方、レティとまだ合流できていない第二席の騎士クレイヴは、フリートヘルム派によってとらわれているレティの他の騎士とレティの同母弟の救出に向かう。

四方丸く収まった大団円に大満足です。楽しかった!

本の感想, 作者名 あ行一原みう

18世紀のロシア、ピョートル大帝の娘アンナ公女は偉大な父の庇護の元、妹のリーザとともに宮廷での生活を謳歌していた。ある日、リーザとの真夜中のパーティーのために酒をくすねるために忍び込んだ酒保でであった青年貴族カールは、アンナに求婚するために宮殿に忍び込んできたという。いろいろな思惑が重なりカールと婚約することになったアンナだが、彼がアンナに求婚したのは他に理由があるらしく……

大河ロシアもの、読み応えがありました。

本の感想, 作者名 あ行小田菜摘

三条女御に呪詛を仕掛けた犯人に仕立て上げられかけた塔子は、混乱に乗じて熊野に戻る。騒ぎを収めて塔子がすぐに戻れるようにするという明槻の言葉を信じ、塔子は熊野で日々を過ごす。塔子を呼び戻す決定打にかける明槻だったが、都で疫病が流行り始め、事態を収集するために塔子を呼び戻すべきという意見がでてくる。

一番綺麗な着地点にたどり着いたなぁというような最終巻でした。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行藍川竜樹

政争に破れ、母と一族が承継され温情で生き残った王女ユリアナは、生きるために存在感を消し、与えられた離宮でひっそりと暮らしていたが、彼女を疎む継母の手配で囚われそうになるところを、古風な騎士ルシアンに助けられる。ルシアンは不死の軍団<骸骨騎士団>を率いる騎士で、仕えるべき王族を100年間待っていた。ユリアナを主と定めたルシアンは、ユリアナを表舞台に復帰させるために行動を開始する。

ルシアンのずれた俺様ぶりと、変わっていくユリアナが面白かったです。

本の感想, 作者名 あ行秋杜フユ

ルルディ王国の王女アティナは17歳まで生きられないと言われたほど病弱だったが、亡き父王の尽力によりアレサンドリから呼び寄せた薬師ルイスの作った薬によりなんとか生きながらえていた。そんなルイスにいつからか惹かれ、彼への告白を日課にしたいたアティナだが、彼女の17歳の誕生日に国の中央で起きたクーデター騒ぎにより平和な日々終わる。

序盤の展開からコメディ色の強い話かと思ったら壮大な政争劇になってた!

本の感想, 作者名 あ行秋杜フユ

社交界の薔薇と讃えられる公爵令嬢ベアトリスだが、彼女にだけ聞こえる「精霊」の声のアドバイスから縁談をことごとくふいにしてきた。そんなある日、街に出たときにさらわれそうになるものの、精霊にベアトリスを助けるように言われたとい魔術師の一族・ルビーニ家のエイブラハムに助けられる。ベアトリスの美貌にも全く反応せず魔術の研究に没頭するエイブラハムに興味をもったベアトリスは精霊のアドバイスに従い美味しいものを持ってエイブラハムの館を訪問するが……

一作目のヒロインちゃんの両親のお話。わりにストレートにラブコメでした。

本の感想, 作者名 あ行朝前みちる

異能の王族が守り、治める国・アルビレオ星王国で能力を持たない王女リュカリスは、剣技を磨き国でも有数の騎士になった。ある日、母である女王から冷戦状態にある隣国ヴィッセン帝国のアルトゥール皇子に嫁ぐよう命じられたリュカリスは、アルビレオを訪問するアルトゥールを全力でもてなすが、アルトゥールの反応はぞんざいなものだった。

脳筋王女様の勢いの良さが面白かったです。