本の感想, お気に入り, 作者名 か行香月美夜

フェルディナンドが去ったエーレンフェストでは予定より早まった粛清により混乱し、新体制下での様々な問題も噴出していた。粛清によって一番の力を持つことになった派閥からローゼマインを次の領主とする圧力も強まる中、ローゼマインと婚約することで次の領主の座を確保していたヴィルフリートとローゼマインとの仲が悪化していく。そんな中、王族の要請で貴族院の図書館で王族と領主候補生しか入れないという書庫に入ることになったローゼマインは、現在の王と王族が入手できていない王の証に近づいていた。

不穏!不穏!とにかく不穏!でした。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行香月美夜

治療のための2年間の眠りから覚めたローゼマインは休む間もなく貴族の子弟たちが学ぶ貴族院に入学することになる。貴族院の図書館に入り浸るという目標を設定したローゼマインは、最速での学科試験の合格を周囲に求める。ローゼマインの要求にこたえることでの学生たちの学力が向上し、さらにローゼマインがもたらすエーレンフェスト発の流行によって、鳴かず飛ばずだったエーレンフェストの領地としての地位を押し上げられていく。一方で、水面下ではエーレンフェストを揺るがすような事件も発生し、ローゼマインを陰で操っていると領地の外から勝手に認定されているフェルディナンドをエーレンフェストから離そうという動きも出てくる。

本関連でローゼマインを怒らすと怖いな、と何回か思いました。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行香月美夜

下町の家族を救うため、ローゼマインと名を改め、上級貴族の娘として洗礼式を受け、領主の養女としてお披露目され、神殿長の職に就いた。神殿の孤児院を起点に本格的に製紙業と製本業に乗り出したローゼマインは、神殿長の職務をこなし、さらに後見人のフェルディナンドの指示で虚弱体質を改善するための薬を作るための材料採取にも取り組むことになる。

得た権力は製紙と製本に全力注入しました(そりゃそうだ)。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行香月美夜

洗礼式を終えたマインは通いの巫女見習いとして神殿での仕事を始める。貴族の作法に戸惑いながら、あこがれの本に埋もれた生活を送るため、そして心安らかに本を読むために、マインは神殿に併設されている孤児院の責任者となり、孤児院が自立して運営できるように改革に乗り出すことになる。

相変わらず驚きの虚弱さを発揮しながら紙づくり、本づくりに邁進するマインのたくましさが素晴らしかったです。

本の感想, 作者名 か行香月美夜

相変わらずの虚弱体質ゆえの体調不良と身食いによる発熱で寝込んでばかりのマインだが、近所の少年ルッツの助力を得てついに紙を作るために動き出す。マインの考えだす商品に価値を見出した商人ベンノに助けられ、時にカモにされながらも紙づくりに邁進するマインだったが、今までにない身食いの熱に翻弄され、ベンノの口利きでギルド長と取引をすることで何とか身食いの熱を押さえることはできたが、このまま何の対応もできない場合は先が長くないという事実を知る。

うーん、やっぱり面白い(とても、とても今さらな感想)。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行香月美夜

極度の本好きの女子大生が転生したのは、識字率も低く本が高級品の世界の兵士の娘マイン。とにかく体が弱く何をやっても発熱するマインは転生前の知識を利用して、生活環境を改善し、文字を覚え、本がなければ作ればいいと本のための石版や木簡作りに取り掛かる。

いやーこれは面白わー(今さらすぎる感想)。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行クレイン

成人する王太子の後宮が開かれることとなり、朱家では当主の姪で随一の佳人ともいわれる翠花が妃候補として後宮に上がることになる。当主の娘である美暁は名家の娘としては規格外であったため、美暁を後宮に送ることははなから考慮されていなかったものの、美暁たっての希望で美暁自身も後宮にはいることとなる。そんな美暁の真の目的は、王太子の妃となることではなく、前帝である女帝が亡くなってから独り身を貫いている現皇帝の後妻の座であった。

コメディに見せかけて実はヘビーな後宮もので面白かったです。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行久賀理世

同盟国への輿入れ中に命を狙われ、いろいろあって娼館に売り飛ばされたところを同じ境遇の少女たちとともに逃げ出した王女アレクシアだが、他の少女たちを逃がすためにアレクシアは再び捕まってしまう。そんな彼女を助けたのは、アレクシアとそっくりの女優ディアナの劇団仲間のリーランド。アレクシアはディアナを助けたつもりのリーランドとともにディアナと合流することを目指すことになる。
一方、一命をとりとめたアレクシアの護衛ガイウスは「アレクシア」の元に戻るが、アレクシアの身代わりをしているディアナを偽物と見抜く。ガイウスはアレクシアの命を狙った黒幕を探りながら「アレクシア」の護衛としての任務に引き続き当たることになった。

一難去ってまた一難だけど近付くことは近付いてるので……

本の感想, お気に入り, 作者名 か行久賀理世

ガーランド王国の王女アレクシアは政略結婚で異国に嫁ぐ事になったが、婚礼のために相手国に向かう船上で何者かに襲われ、護衛官のガイウスとともに海に投げ出される。一命をとりとめたアレクシアは、怪我を負ったガイウスのために助けを呼ぼうとするが運悪く人買いに声をかけてしまい、すでに囚われていた少女らとともに娼館に売り渡されてしまう事態に陥ってしまう。
一方、アレクシアが行方不明になったガーラントの一行の責任者グレンスター公は、万が一のために準備していたアレクシアに瓜二つの少女ディアナを影武者として仕立て上げなんとか時間を稼ごうとしていた。

コバルト文庫(少女小説)の、王道王宮モノ(今回あんまり王宮にいないけど)だ!と思いました!

本の感想, 作者名 か行久賀理世

ガーランドの先王の遺児エレオノーラは、さびれた古城で幽閉生活を送っていたが、現第二王子ダリウスの花嫁として宮廷に戻ることになる。第一王子・第二王子の婚姻をめぐり陰謀が渦巻く宮廷で、早速エレオノーラを狙った事件が発生する。

両片思いだ~!