本の感想, お気に入り, 作者名 あ行嬉野君

罪人として送られてくる女性だけが住む犬蛇の島で育った桜は、島の外を知らないまま15歳になった。ある日、男子禁制のはずの島に三月と砂鉄と名乗る二人が桜を島から連れ出すためにやってくる。桜の伯父と父の友人であるという二人と、そして島の女達とともに島を出ることを決意した桜は、干潮に合わせて島を脱出する。

やっぱり金星特急は面白い、とゾクゾクしながら読んでました。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行嬉野君

金星特急の旅から8年後、錆丸は金星との間にできた娘・桜とともに横浜で錆丸の養父母と暮らしていた。母を求める桜に母のことを伝えるため、錆丸は夏休みに桜をユースタスと砂鉄に預け、錆丸たちがが8年前にたどった旅程をたどることを依頼する。そして錆丸は、夏草と三月とともにある場所に向かっていた。

読めば旅に行きたくなるシリーズ・金星特急の威力は相変わらずでした(今とても旅がしたい)

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もともとあまり仲の良くなかった長兄・冬基と次兄・カイだが、二人の仲が更にこじれる事案が発生し、カイは中央アジアでの学術発掘のあとそのままロシアの大学に移籍するという話まででてしまう。さらにカイの”目的”に気付いた桃は、イタリアへの修学旅行中に、真礼の力を借りて修学旅行を離脱し、なんとかカイの計画を止めようとカイの研究室が発掘調査を行っているというテジェニスタンに向かうが……

壮大な話が展開していったのに最後はきれいにきょうだい喧嘩におさめて大団円で面白かった!

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育ての祖父が急逝し、異母兄・三ツ野冬基に引き取られ、冬基と三ツ野家の養子カイと暮らし始めた桃。今まで存在も知らなかった兄たちと徐々に絆を深めていく桃だが、桃が通う女子校で怪異の噂が流れ始める。(花と博士と吸血鬼)

桃ちゃん、末恐ろしいなぁ。

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ミニシアターを経営している祖父と二人で暮らしていた中学生の桃だが、祖父が亡くなりミニシアターを守るため、怪しげなバイトに手を出してしまう。危機一髪の桃を助けたのは、祖父から一度だけ名前を聞いたことのある青年・冬基。桃は異母兄の冬基に妹として迎えられ、無口な次男のカイと三人での新しい生活が始まった。

ハートフル擬似家族ものかと思えば謎がたんまりのハードな話だった。

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最後の「金星特急」から6年、あのとき「金星堂」に集められた少女たちが日本に集まり、錆丸の所にやってきた。錆丸は少女たちにあることを頼み、そして休暇ごとに錆丸を訪れる「兄達」や旅の仲間にも自身の決意を語る。

最後の最後は、家族の物語。

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グラナダへの空爆を阻止するため、テレビの生放送で金星特急をグラナダに呼び寄せた錆丸。自ら潜伏先を明かしたことにより、イェニツェリの錆丸らへの襲撃が激しくなる。グラナダに到着した金星特急に乗り込むために残っている花婿候補たちが電車に向かうが……

素晴らしい最終巻でした。

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夏草、三月とともにグラナダにたどり着いた錆丸は、一足先にグラナダに潜伏していた砂鉄・ユースタス・アルベルト(とヴィットリア姫)らと合流する。一方、金星に集められた女の子たちは、錆丸のペット・ウェルの目を通じて錆丸たちの旅を追いかけていた。

最終巻出るまでがまんすればよかったーーーーーー!

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絶世の美女「金星」の花婿になるべく、乗ったが最後途中下車はできない「金星特急」に乗り込み各種試練をクリアしてきた錆丸。ユースタスの知り合いの言語学者であるアルベルト王子が、金星特急になぜか途中乗車し、次に金星特急が停車したのは草原の真ん中で、砂鉄の所属している傭兵集団・月氏のキャンプの近くだった。ここで金星特急の乗客は、月氏の入団試験を受けなければいけなくなる(第3巻)。

やっぱり一気読みして正解ーおもしろいー!

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花婿候補者がどんどん脱落していく「金星特急」、次の停車地は密林のど真ん中。「王の火」を見つけ出せという金星からの指令らしきものが与えられた錆丸達は、「王の火」目指して密林の中に分け入るが……(祇園精舎に孔雀鳴く)

砂鉄が保父さん状態。