wonder wonderful 君がくれた世界 / 河上朔
シルヴィが素敵すぎる!
2008年秋頃にぎゃーっとはしゃぎまくって堪能していたオンライン小説出身の胸キュン小説wonder wonderfulの番外編が、番外編がっっっ!出ました [1]間違いなく信者なのでテンションがおかしなことになっている。隊長・ルカナートの甘酸っぱい初恋物語(+ザキくんが妙にかわいらしい)「信じるならば君の心を」、シルヴィとライナスの恋物語「何度でも」、三人組の1コマを描いた「さても楽しき」、そして期間限定で公開されていた隊長とコカゲのとある夜のお話「だからひそやかに祈るよ」の4編収録。どれもやさしい想いに溢れてる素敵な物語でした。
巻末に収録されているイラストレーターの由布さんによるマンガがこれまたよかったでした。全部読み終わった後に読むと思わずキュンとなりました。
メインはシルヴィ物語。想像以上のボリュームでとても読み応えがありました。シルヴィとライオスの出会いから、花祭り後の顛末までを描いたお話で、とにかくシルヴィのかっこいいこと。ライオスからひとつの可能性を提示されたことにより、自分の道を少しずつ進み、ライオスに惹かれ、時には傷つきながら一歩ずつ進んでいくシルヴィアナの姿がとてもよかったです。恋する乙女、というほどには甘い甘い展開では全くないのですが、シルヴィとライオスのなかなか近づけない距離感がたまりませんでした。
そして三人組の出会いの物語もにへにへしながら読んでみたり。ヨーサムの苦労のはじまり物語とでも言いましょうか、三人組結成物語なんですが、なんといいますか、この物語で一番マイペースなのは間違いなくシーリーだよなぁということを再確認した次第です。隊長コカゲのお話をよんでとても本編を再読したくなったので、これはもう一度読むしか……!
wonder wonderful 君がくれた世界
河上朔/由布
イーストプレス Regalo(2010.02)
ISBN:978-4-7816-0328-5
【bk1/amazon】
References
↑1 | 間違いなく信者なのでテンションがおかしなことになっている |